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ソハの地下水道

5月5日(日)          「ソハの地下水道」

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 ナチス・ドイツに支配されたポーランドで、ユダヤ人を地下にかくまった水道労働者ソハの実話を基にした人間ドラマ。監督のアグニエシュカ・ホランドがメガホンを取る。命の危険を冒してまでユダヤ人を助ける主人公のソハを演じるのは、2011年にポーランドの映画賞で主演男優賞を受賞したこともあるロベルト・ヴィエツキーヴィッチ。ソハの希有な運命と実話ならではの重厚かつ緊張感ある展開から目が離せない。

 
 ホランド監督は、本作を英語劇として製作してほしいというオファーを断ったという。「これまでの経験から、このテーマがどのくらい心理的に、個人的に自分に負荷がかかるか、そして責任を持たなければいけないということを重々承知しているだけに、映画的方策に合わせて作るような映画にはしたくない。つまり、英語、ハリウッド的な作り方はしたくなかったのです」。
 場所と時代、そこに生きた人々が使った言葉にこだわり、イディシュ語、ポーランド語、ウクライナ語、ドイツ語など登場人物に合わせたオリジナルの言語を用いた。「題材によると思いますが、ここまで真実が恐ろしくひどい題材はそのまま見せなければいけない。言いかえれば、英語にしてしまうと、痛みが和らいでしまうのではないかと危惧したのです」とその理由を明かす。
下水の悪臭がスクリーンから漂ってきそうなリアルな地下水道は、7割がセット、残りのシーンは「汚くて、狭くて、べたべたしていて状況は最悪でした」という実際の下水道で撮影した。洪水シーンに耐えうるセット製作や暗闇の中での撮影は困難を極め、「今まで携わった作品で一番大変な現場でした」と振り返る。
              (監督インタビューからn抜粋など)

 強烈な印象と共に忘れられない作品になりました。エンディングのテロップにあったことですが、ソハは一人の少女を救おうと自動車事故で亡くなった。また、地下水道から救出された少女(ちらしの子か)が、2005年になって手記を発表したという。



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GWの映画2本

4月30日(火)         「トト・ザ・ヒーロー」

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 ベルギー出身の新人J・V・ドルマルが、1991年カンヌ映画祭でカメラドールを受賞し、センセーショナルなデビューを飾った初監督作品。老境にさしかかった主人公の回想形式でその生涯を絶妙なタッチで描き出し、世界中の映画ファンの喝采を浴びた。とある老人ホームの一室。トマ老人は自分の生涯をふり返りながら、“復讐“を決定する。少年時代、大好きだったパパと愛する姉アリスの悲しい死。青年時代、アリスの面影を漂わせた人妻エヴリーヌとの悲しい恋。“それもこれもみんな隣家の息子アルフレッドのせいだ“。そう思い続けて生きてきたトマ。そして彼はピストルを手にアルフレッドの家へ向かう……。

 監督のドルマンはベルギーでサーカスのピエロや児童劇団を主宰していた変わり種。なるほどな、という天真爛漫さは作品にもよく出ている。懐かしさで観た映画。姉のトランペット演奏と共に父親が歌う<ブン>も良かった。

5月4日(土)         「最終目的地」

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 南米ウルグアイの人里離れた邸宅で、自ら命を絶った作家の妻キャロライン(ローラ・リニー)、作家の愛人アーデン(シャルロット・ゲンズブール)と小さな娘、作家の兄アダム(アンソニー・ホプキンス)とそのパートナーの男性ピート(真田広之)が暮らしていた。孤立し、朽ちかけた屋敷で漂うような暮らしを送る彼らのもとに、突然、アメリカの青年オマー(オマー・メトワリー)が訪ねてくる。青年は亡き作家の伝記を書きたいと申し出るが、キャロラインは執筆を拒む。アダムはオマーに公認を与える代わりに、ある提案を持ちかける。やがて、作家の隠れた著作の存在が浮上する。そして、アーデンとオマーは互いに惹かれ合うようになるが……。

 2009年の東京国際映画祭でも上映された、巨匠ジェームズ・アイヴォリー監督による文芸ドラマ。

声をかくす人

4月7日(日)        「声をかくす人」

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 「普通の人々」「リバー・ランズ・スルー・イット」のロバート・レッドフォードが、「大いなる陰謀」以来5年ぶりにメガホンをとった歴史ドラマ。リンカーン大統領暗殺の罪に問われ、アメリカ合衆国政府によって処刑された初めての女性メアリー・ラサットの隠された真実を描く。南北戦争終結直後の1865年、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが暗殺される。犯人グループはすぐに捕えられ、犯人一味にアジトを提供したという理由で、下宿屋を営む南部出身の女性メアリー・サラットも逮捕される。メアリーの弁護を引き受けることになった北軍の英雄フレデリックは、メアリーがある秘密を守るため自ら犠牲になろうとしているのではないかと考えるが……。フレデリック役のジェームズ・マカボイ、メアリー役のロビン・ライトほか、ケビン・クライン、エバン・レイチェル・ウッドら実力派俳優がそろう。

 エイブラハム・リンカーン大統領はフォード劇場で妻メアリー・トッド・リンカーンらと『われらのアメリカのいとこ(Our American Cousin)』の観劇中にジョン・ウィルクス・ブースに撃たれた。リンカーンは翌朝、1865年4月15日土曜日の午前7時22分にウィリアム・ピーターソン(William Petersen)宅で逝去した。
 リンカーンを殺害したブースは、俳優でアメリカ連合国のシンパであった。ブースは同志であったルイス・パウエル(Lewis Powell)に国務省長官ウィリアム・スワード暗殺も命じていた。ブースの狙いはリンカーン、スワード、副大統領アンドリュー・ジョンソンを暗殺することでワシントンを混乱させ、合衆国政府(北部連邦)の転覆を起こすことにあった。ブースはリンカーン暗殺には成功したが、政府に揺さぶりをかけるという彼の思惑は外れた。スワードは負傷はしたが命をとりとめ、ジョンソン暗殺を命じられていたジョージ・アツェロット(George Atzerodt)は暗殺に踏み切る度胸がなく、何もしないままにワシントンを離れた。(ウィキペディアより)

 南北戦争の後のこんな事件やその後のことは全く知りませんでした。フレデリック役のジェームズ・マカボイ、メアリー役のロビン・ライトも良かった。巨匠スティーヴン・スピルバーグによるリンカーンの伝記ドラマ「リンカーン」も気になります。




見たい映画が2本

 3月31日(日)               「あの日 あの時 愛の記憶」

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 実在する1組の男女の数奇な体験をベースにしたラブストーリー。ナチスの強制収容所で運命的な出会いを果たし、共に脱走を図るものの、生き別れてしまった男と女が奇跡のような巡り合わせで再会する姿を映し出していく。メガホンを取ったのは、テレビ映画などを手掛けてきたアンナ・ジャスティス監督。共にドイツ出身のダグマー・マンツェル(トマシュ)とアリス・ドワイヤー(ハンナ)が、30年も封印してきた愛に翻弄されるヒロインを熱演。波瀾(はらん)万丈な展開もさることながら、凄惨な収容所内の描写も観る者の胸を打つ。

 「ロマンチックなメロドラマめいて聞こえるかもしれないが、これは実話にもとづいたものだそうである。トマシュのモデルだった人物はイスラエル国家機関から、ハンナを助けたことで”正義の異邦人”という認定を受けている」 「この映画を見るのに必要なのは、いまからは容易に想像することのできない当時の彼らのおかれた状況に対する想像力であり、共感である。彼らが脱走できたことは素晴らしい愛の勝利だが、彼らが成功すれば当時のドイツ軍の常習的なやり方として、仲間の囚人たちが多数、見せしめとして殺されたに違いない。それを分かっていて囚人仲間が2人を逃がしたには、トマシュが収容所の実態を撮った写真を外に持ち出して発表してくれて、それが自分たちの救助になればと期待しているからだろう」 「監督はアンナ・ジャスティス。過去と現在を行き来しながら、複雑な時代の闇の奥の状況をさぐって見せている」(以上、新潟日報 1/15より)



 4月1日(月)               「オレンジと太陽」

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 1986年、マーガレット(エミリー・ワトソン)は、イギリスのノッティンガムでソーシャルワーカーとして働いていた。結婚して子どもにも恵まれた彼女は、ある女性から衝撃的な告白を聞く。当時児童養護施設にいた4歳の彼女は、何と船でノッティンガムからオーストラリアまで送られたというのだ。彼女はそのことをきっかけに、本件に関して調査を進めていくと、ばく大な数の子どもがいることを知り……。

>上下段270頁は、最初は大変だなと思ったのですが意外と早く読み進んでました。この本を基にした映画
>「オレンジと太陽」が2012年4月より全国で順次公開され、ビデオ化もされている。
>レンタル店にないのが残念です。
>見たいのです! 何せ主演が私の好きなエミリー・ワトソンであることもあります。
   ↓           
       このように昨年の10/31に私のブログに書いている。
   ↓
 彼女も40代半ばになってしまった。映画の中の2人の子供の母親には年をとり過ぎていたかな。空の方も貫禄が付いてきたように思える。「奇跡の海」「ボクサー」「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」などが懐かしく感じられる。


映画館での2本

3月24日(日)       『セブンデイズ・イン・ハバナ』

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 「世界でもっとも美しい島」とも評されるキューバの首都ハバナの7日間を、本作で監督デビューを果たしたベニチオ・デル・トロをはじめ、「アレックス」「エンター・ザ・ボイルド」のギャスパー・ノエ、「D.I.」のエリア・スレイマンら7人の監督が描いたアンソロジー。旅行や仕事で訪れた外国人や現地で生きる人々など、多種多様な人物の日常の断片を切り取り、ハバナの街の息吹を描き出していく。出演は「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュール、「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ、「ハンガー・ゲーム」のジョシュ・ハッチャーソンら。

 実は、この映画は見る予定ではありませんでした。見たい映画(下の作品)の時間を間違えてました。日曜日でやっと駐車場に入れた後だけにこのまま帰るのもとおもいつつ見た作品。良い作品もあれば、そうでもないものもありましたが、音楽は満足できました。


3月27日(水)       『命をつなぐバイオリン』

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 1941年春、ウクライナのポルタヴァ。当時、ウクライナはソ連の支配下にあった。ナチスがその勢力を増し、ソ連に侵攻をしようとした頃、2人のユダヤ人の子ども、アブラーシャという少年はバイオリンで、ラリッサという少女はピアノで、人々を魅了していた。彼らは神童と呼ばれ称賛されていた。彼らに憧れて、一緒にバイオリンを演奏し、強い友情を深めていくドイツ人の子どもであるハンナ。ナチスはユダヤ人絶滅計画を遂行するために、2人の神童とハンナに、ヒムラーの誕生祝賀会で完璧な演奏を行えば、2人のユダヤ人の子どもを特別待遇として強制収容所送りから免除してやると、3人に伝える。

 「時代に翻弄される人々の姿は大人であっても痛々しいが、この映画ではそれが少年少女であるだけにいっそう悲しい。ナチスの非道な大佐も音楽好きで、それが少年少女の運命を左右してしまう筋書きは、最後まで観客を捉えて離さない。どうか劇場でごらんいただきたい。」(三浦 淳=新潟大学教授 独文 新潟日報 3/15より)

 本映画の主演、エリン・コレフは両親が共にバイオリニストで、12歳の時にカーネギーホールで、デビューした天才児であり、この映画の原題は「Wunderkinder」(神童)である。葉加瀬太郎はその天才児について触れ、「本当のバイオリン弾きが演じているので、びっくりした。完璧なバイオリンを弾いている初めての映画ではないか」と、劇中のエリン・コレフのバイオリン演奏を絶賛している。


3月に見たレンタルビデオ

3月15日(金)       「晴れて今宵は」

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 「スイング・ホテル」のフレッド・アステアと「肉体と幻想」のリタ・ヘイワースが主演する歌と踊りの音楽喜劇で、「ロバータ」のウィリアム・A・サイターが監督したもの。ストーリーはカルロス・オリヴァリとシクスト・ポンダル・リオスが書きおろし、マイケル・フェシア、アーネスト・パガノ及びデルマー・デイヴスが協力して脚色した。歌はジョニー・マーサー作詞、ジェローム・カーン作曲の佳調。助演は「モロッコ」のアドルフ・マンジュウを始め、新人レスリー・ブルックス、アデール・メイラ等で、ザヴィエル・クガートが彼の管弦楽団と共に出演している。コロムビア社1942年作品である。

 ニューヨーク随一のダンサー、ロバートは大の競馬好き。休暇を利用して来ていたブエノスアイレスで、一文無しに。帰りの旅費を稼ごうと、ホテルのナイト・クラブに出演を願い出るが、社長のアクーニャに断れてしまう。友人クガートの計らいで、アクーニャの長女の結婚式に飛び入り出演することができたものの、アクーニャには認めてもらえなかった。しかし、彼の愛娘、次女マリアとの関係が近くなり…。


3月19日(火)       「ル・アーヴルの靴みがき」

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「街のあかり」などのフィンランドが誇る巨匠アキ・カウリスマキ監督によるヒューマン・ストーリー。フランスの北西部にある港町を舞台に、毎日を必死に生きる庶民たちの生活を描くと同時にヨーロッパとは切っても切れない関係にある難民問題についても問い掛ける。『白い花びら』でも共演したアンドレ・ウィルムとカティ・オウティネンが今回は仲むつまじい夫婦を好演。ごくありふれた人々が紡ぎ出す、心温まる奇跡の物語が観る者の琴線に触れる。

 
 かつてパリでボヘミアン生活を送っていたマルセル・マックス。今はノルマンディーの港町ル・アーヴルで靴みがきを生業に、最愛の妻アルレッティと愛犬ライカと共に暮らしている。ある日、港に漂着したコンテナに乗ったアフリカからの不法移民たちが警察に検挙されるが、ただ1人逃げ出したコンゴの少年イドリッサと偶然出会ったマルセルは少年を匿う。が、同じ頃、アルレッティが病に倒れ、余命を宣告されてしまう。


3月23日(土)       「ある秘密~愛に焦がれて」

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  ホロコーストがもたらした悲劇を描いたフィリップ・グランベールの自伝的同名ベストセラーを、「なまいきシャルロット」「小さな泥棒」のクロード・ミレール監督が、セシル・ドゥ・フランス、リュディヴィーヌ・サニエ、マチュー・アマルリックらフランスを代表する若手俳優を起用して映画化したドラマ。2012年4月開催の特集上映<映画の國 名作選V フランス映画未公開傑作選>にて上映。戦後のフランス。ひとりっ子の病弱な少年フランソワは、頭の中でお兄さんを作り出して遊んでいた。そんな息子を疎ましく思う健康的な父親マキシム。ある日、フランソワは、屋根裏部屋で兄が存在した形跡を見つけ、これをきっかけに家族のある秘密へと近づいてしまうのだが…。

     原作: フィリップ・グランベール 『ある秘密』(新潮クレスト・ブックス刊)

 

「菩提樹」と「続・菩提樹」

3月8日(金)   「菩提樹」

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 歌うことの素晴らしさとよろこび  あらゆる困難を乗り越えて歌とともに明るく生きた一家の魂の物語
 時代を超えて愛され続ける音楽映画の大傑作

 世界にもまれな歌う一家トラップ・ファミリー。
オーストリアの名門貴族一家の7人兄弟姉妹が無伴奏で歌う家族合唱団。第2次世界大戦前からヨーロッパで活躍、ヒトラーのナチ政権への協力を拒み、一家は自由を求めてアメリカへ脱出して世界的な名声を浴びた。女主人公マリアの困難にくじけない気骨と信仰、歌うよろこびが胸を熱くする。名曲の数々、シューベルトの「菩提樹」が感動に満ちたクライマックスを飾る。

3月8日(金)   「続・菩提樹」

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本作では祖国オーストラリアを逃れアメリカへと亡命したトラップ一家のその後が描かれる。
「オールド・ブラック・ジョー」、「ウィーンの森の物語」、「オー!スザンナ」などの名曲がふんだんに楽むことができる。

  祖国オーストリアを追われてアメリカへ渡ったトラップ一家は、ニューヨークの大手プロモーターと契約して地方巡業に旅立った。観客は極端な不入りつづきだったが、健気なマリア夫人は希望を失わなかった。
合唱を聞いて「天使の声」だと称えてくれた高名実業家夫人の援助と高名なプロモーターの努力のかいもあって宣伝効果もたかまり、ものすごい数の聴衆が押し寄せてきた。しかし、成功の喜びにひたってもいられない。一家の滞在期限は切れており、強制送還が待っていた。再び移された移民局に、一家の美しいメロディーが流れてきた。

 前から見たいと願っていた作品がレンタル店で見つけたときは驚きでした。同監督で同じくルート・ロイベリク主演の映画「朝な夕なに」が懐かしくもう一度見たくなりました。

ダイアン・クルーガー主演2作

2月24日(日)     「敬愛なるベートーヴェン」

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 怒れる風貌の肖像画、“エリーゼのために”から“第九”といった作品群……。しかしベートーヴェンの人となりがどうであったかはあまり知られていない。本作はアンナという架空の女性コピスト(写譜師)の目を通し、晩年のベートーヴェンが描いた意欲作だ。人の才能をけなし、傲慢な態度をとるベートーヴェン。しかしその裏には、不幸な少年時代、創造に残された時間はわずかなのに思うようにいかない苛立ちがあった。それを受けとめてくれる女性アンナは、彼にとっては恋愛の対象というよりも、母性的な存在だ。ベートーヴェンを演じるのは、名優エド・ハリス。出演する作品によってまったく違う面を見せる演技派で、今回もベートーヴェンを熱演している。

 アニエスカ・ホランド作品「キリマンジャロの雪」を見てから気になっていた。第九演奏シーンは映画史に残る感動と高揚の12分! アンナ役のダイアン・クルーガーが良かった。


2月27日(水)     「戦場のアリア」

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 2005年のアカデミー賞外国語映画賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされた戦争ドラマ。実際に第一次世界大戦下で起きた一夜限りの<クリスマス休戦>を題材に、戦時下で芽生えた敵国兵士たちの心温まる交流を描く。国や民族という大儀を取り払ったときに表れる生身の人間同士の交流は、まさに奇跡。そんな彼らの姿がじわっと心に染み入ってくるからこそ、さりげなく戦争の意味を問うラストも胸に残るだろう。出演者もダイアン・クルーガー、ダニエル・ブリュール、ギョーム・カネなど国際色豊かな俳優たちが顔を揃えている。

 アンナの歌声のナタリー・デセイは、フランスの声楽家。レパートリーの幅広いリリック・ソプラノおよびコロラトゥーラ・ソプラノであり、歌唱力と美貌を兼ね備えた現代世界最高のオペラ歌手の一人。

いい映画2作品

2月10日(日)               「キリマンジャロの雪」

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 フランス・マルセイユの港町を舞台に、人に対する思いやりや助け合いの精神の重要さを描いたドラマ。フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの長編詩「哀れな人々」をモチーフに、思わぬ犯罪に巻き込まれた熟年夫婦が失意や怒りを感じながらも、ある決断を下すまでを描く。
 結婚30年目をむかえた夫婦。アフリカ・キリマンジャロへの記念旅行を前に、強盗に押し入られる。犯人は夫の元同僚の青年で、失職しても、幼い弟二人を一生懸命養っていた……。

 <たとえ貧しくてもやさしい心さえあれば たとえ貧しくとも思いやる心さえあれば 世界はあたたかい>

 この映画は昨年の10月末にミニシアター系の映画館で上映されていて、地方紙でも紹介されてました。タイトルが気になっていまそたが……。この映画の監督はマルセイユ出身で、父親は港湾労働者だったという。大学では労働運動を研究し、映画作家になってからは労働運動の中での友情や愛をテーマにして注目された。音楽も良かったです。ジョー・コッカーや家族たちが歌う「キリマンジャロ」、エンディングでは歌詞の字幕を追ってました!



                         「ぼくたちのムッシュ・ラザール」

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 モントリオールの小学校で、担任の女性教師が教室で亡くなり、生徒たちは動揺を隠せずにいた。そんな中、アルジェリア出身の中年男性バシール・ラザール(モハメッド・フェラッグ)が教員として採用される。ラザールの指導方法は風変わりであったが、常に真剣に向き合う彼に生徒たちは、少しずつ打ち解けていく。一方、ラザール自身も心に深い傷を抱えており……。

 教師の死は自分に責任があるのではないかと悩むシモンと、前向きで聡明な少女アリスの二人がストーリーを紡ぐ。ラザール先生のある秘密が発覚し、季節が変わる頃、先生は学校を去ることになる。最後の授業は感動的です。授業のテーマの寓話に、この作品のメッセージがすべて込められている。それは、自身も傷ついた一本の大木が、激しい嵐にさらされた“さなぎたち”を守ろうとする物語。

 原作は、本作にも女優として出演しているエヴリン・ド・ラ・シュヌリエール * の戯曲だそうです。アカデミー賞外国語映画賞ノミネート! カナダ・アカデミー賞主要6部門独占! ちらしには<喜びと輝きに満ちた、ちいさな宝石のような映画!>とあった。何となく手にとって見た作品は意外に感動的でした。              
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マイナーな2作品

1月12日(土)      「瞳は静かに」

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 軍事政権下のアルゼンチンで生活するある家族の姿を、子どもの視点から描いたヒューマンドラマ。1977年、アルゼンチン北東部の州都サンタ・フェに暮らす少年アンドレスは交通事故で母を亡くし、祖母オルガの家に移り住む。貧しくとも愛情に溢れた母との生活とは異なり、自分のルールを押し付けてくるオルガの家で次第に居場所を失っていくアンドレスは、安らぎを求めて母と暮らしていた家に忍びこむが、そこで母が隠していた反体制派のビラを見つける。陽気だったアンドレスは次第に無口になり、大人たちや家族を静かに見つめながら真実を見極めていく。

 日本での公開が珍しいアルゼンチン映画。その時代は、1977年~78年の軍事政権時代のアルゼンチン、そして舞台は北東部の州都サンタ・フェ。本作を鑑賞するについて、まずはそんな歴史的背景のお勉強が不可欠だ。
あるサイトに書かれていた内容です。確かにこの辺のことを知らずに見始めました。タイトルと少年が出てくると、フランス映画の「天使の詩」などを思いだし、涙を誘うのかなと思ってました。そして更に、原題は「アンドレスはシエスタをしたくない」です。(シエスタ=アルゼンチンでの昼寝の習慣
 その時代の様子をきちんと見つめるには、シエスタの時間も必要ないとでも! いろんなことを含めてもう一度みたら理解もできるのでしょうか? 


1月13日(日)   「幸せへのキセキ」

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 閉鎖されていた動物園を買い取り家族とともに再建した英国人ジャーナリスト、ベンジャミン・ミーの回顧録をもとに、最愛の妻を亡くした男が動物園を立て直すことで悲しみを乗り越えていく姿を描いたヒューマンドラマ。監督は、「あの頃ペニー・レインと」のキャメロン・クロウ、主演はマット・デイモン。妻を亡くして半年がたつベンジャミンは、新しい場所で新しい人生を始めるため郊外に家を買う。悲嘆に暮れる14歳の息子と7歳の娘を連れて引越したベンジャミンは、家の隣に閉鎖中の動物園があることを知ると、ある思いを胸に動物園の再オープンを目指す決意をする。

 <天国から見に来てほしい。この動物園で僕たちの人生が歩き出す>

 見終わって感じたことは、悲しみを乗り越えて幸福を感じる人たちにほろりとしました。ラストシーンでは、映画のモデルとなった実在のベンジャミンらの友情出演もよかった。それにしてもマッド・デイモンがこんな役を演じるとは驚きです。原題は「We Bought a Zoo」で、邦題がちょっと気に入らない。

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プロフィール

やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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