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関連ない4作品

1月20日(木)     「蒼穹のかなたへ」   (ロバート・ゴダード著)

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英国が生んだ‘稀代の語り部’、ロバート・ゴダードの長編第4作。デビュー作「千尋の闇」で早々とベストセラー作家の仲間入りをして、第2作「リオノーラの肖像」を当時のメージャー英首相が愛読していると報じられ、話題を呼んだ。 本書も高い評価を受け、日本でも’97年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしている。「リオノーラの肖像」の文庫本を古本屋で見つけた(数年前に図書館から借りて読んだ)。同じ作家の本があったので読んでみることにした。

 失意のうちにギリシアで酒浸りの日々を過ごす中年男ハリーの前に現れた美女は山で失踪。"善意の恐ろしさ"を活写する待望の作品。この作品の続編である「日輪の果て」も何年か前に読んでました。面白い展開に驚きました。デビュー作に全てがあるという「千尋の闇」も気になる。


1月26日(水)     「ジェシー・ジェームズの暗殺」   (ロン・ハンセン著)

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 1881年、全米にその名をはせたジェシー・ジェームズ一味が西部で列車を襲った。ギャングの中にはジェシーをあこがれの眼差しで追う新米強盗ボブがいた。弱冠19歳。ジェシーは自身にかけられた高額の賞金によって彼を売ろうとした仲間を執拗に追い始末する。その激情と凶暴性はボブを追い詰め、また日ごとに膨れあがる歪んだ功名心と強い羨望は、ある日彼に大胆な決意を呼び起こす。ブラッド・ピット大絶賛の映画原作。

 物語は様々なエピソードが詳細に描かれ、南北戦争から銀行強盗や列車強盗へ進んだジェシー・ジェイムズの気持ちや、彼に憧れ、仲間入りしながら、ついには背中から撃つはめになるロバート・フォードの心情が良く描かれています。 映画では省略された前半生が書かれているようです。(映画は観てません!)


1月29日(土)     「あまりにも騒がしい孤独」   (ボフミル・フラバル著)

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 ナチズムとスターリニズムの両方を経験し、過酷な生を生きざるをえないチェコ庶民。その一人、故紙処理係のハニチャは、毎日運びこまれてくる故紙を潰しながら、時折見つかる美しい本を救い出し、そこに書かれた美しい文章を読むことを生きがいとしていたが…カフカ的不条理に満ちた日々を送りながらも、その生活の中に一瞬の奇跡を見出そうとする主人公の姿を、メランコリックに、かつ滑稽に描き出す、フラバルの傑作。

 「わたしは英国王に給仕した」 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) を読んでから気になっていた作品。相互貸出で別の図書館から借りて読みました。ナチズムとスターリニズムの両方を経験し、過酷な生を生きざるをえないチェコ庶民。その一人、故紙処理係のハニチャは、毎日運びこまれてくる故紙を潰しながら、時折見つかる美しい本を救い出し、そこに書かれた美しい文章を読むことを生きがいとしていたが……カフカ的不条理に満ちた日々を送りながらも、その生活の中に一瞬の奇跡を見出そうとする主人公の姿を、メランコリックに、かつ滑稽に描き出す、フラバルの傑作。(内容紹介)チェコの歴史と翻弄され続けた人たちのことを知ればより深く理解できる。

 1月31日(月)     「海炭市叙景」   (佐藤 泰志著)

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 「海炭市叙景」は、90年に自死を遂げた作家、佐藤泰志(1949-90)の遺作となった短編連作です。海に囲まれた北の町、「海炭市」(佐藤の故郷である函館市がモデルです)に暮らすさまざまな人々の日常を淡々と描き、落ち着いた筆致の底から、「普通の人々」の悲しみと喜び、絶望と希望があざやかに浮かび上がってきます。この作品が執筆された当時はいわゆる「バブル」時代でしたが、地方都市の経済的逼迫はすでに始まっていました。20年の歳月を経て、佐藤泰志が描いたこの作品内の状況は、よりリアルに私たちに迫ってくると言えます。
 函館市民たちが主導した映画(熊切和嘉監督・加瀬亮、谷村美月、小林薫、南果歩などが出演)の公開は2010年12月の予定。映画化をきっかけに、心ある読者に愛されてきた幻の名作が、ついに文庫(小学館文庫)となって登場。

 集英社版を借りてきて読みました。映画や本の紹介が何回かあったので気になってました。福間健二氏の解説にあった次の内容に驚く。「ここに収めた二章をなす十八の物語は、全体のちょうど半分にあたり、さらに二章が書かれて全部で三十六の物語からなる作品世界が形成されるはずであった。作品の中の季節でいえば、ここまでが冬と春であり、このあとに夏と秋が用意されていたのである。そして、その後半部分は、それまでの断続的連載のゆっくりしたペースではなく、一気に書き上げようという計画だった。しかし、90年十月十日の作者の自殺によって、その計画は実現されずに終わった」

  ”色気湛える庶民の物語” 映画『海炭市叙景』プレミアシート 朝日新聞 平成22年12月25日
  ”一編ごとに光を探す人生が”  「海炭市叙景」 売れてる本 朝日新聞 平成23年1月16日 
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年をまたいで2冊

12月30日(木)   「ベイツ教授の受難」 (ディビッド・ロッジ著)

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 主人公ベイツは言語学の元大学教授で、難聴のため早期退職し、ときおり、やはり難聴で認知症の父親の家を訪問している。ベイツが再婚した妻のフレッドは、自営業で成功し、会話もままならぬ夫は、妻の「付属品」のような存在だ。ベイツは女子学生アレックスの論文指導をすることになったが、彼女の色仕掛けにうんざりしてしまう。しかもテーマが「自殺の遺書」分析なので、なおさらだ。夫婦仲もますます冷えていき、何をやっても失敗ばかり……。そんな中、ベイツはポーランドへ講演旅行に出かけ、アウシュヴィッツを見学して衝撃をうける。ちょうどそのとき、妻からの電話で娘が産気づいたことを知らされる。そしてその直後、息子から祖父が倒れて入院したと連絡をもらう……。
 人生の盛りを越えた難聴の主人公ベイツ、老いて一人暮らしの父親、虚言癖のある女子学生など、一筋縄ではいかない登場人物たちが物語を盛り上げる。本書は、読者をおおいに笑わせつつ、「老い」「死」というテーマをしんみりと、かつ明るく描き、大御所ロッジ集大成の観がある。コミカルな本はあまり読むことがないのですが、テーマがテーマだけに身につまされたり、同情したり(確かに笑いもある)・・・、といろいろなことを考えさせられた作品でした。

 著者のディビッド・ロッジは、1935年ロンドン生まれ。「コミック・ノヴェル」の大家であり、世界中に多くの愛読者を持つ、英国を代表する作家。バーミンガム大学英文学名誉教授。

1月10日(月)    「アメリカの鳥」 (メアリー・マッカーシー著)

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 アメリカ人青年ピーターは、鳥や植物を愛す、ちょっと内気な19歳。パリ留学を前に母とふたり、ニューイングランドの小さな町を訪れる。4年前、母と暮らしたその地は、アメリカのよき伝統が残る、緑あふれる土地だった。しかし4年の間に自然は失われ、町はすっかり観光地化していた。母は怒り狂い、よきアメリカを取り戻すべくひとり闘う。そんな母と、アナキストだった父に育てられたピーターは、敬愛するカントの哲学に従い、「人を手段として利用してはならない」を行動原理として異国に旅立ってゆく。時代は北爆開始にはじまるベトナム戦争の拡大期。パリやローマで、ピーターは自身の反米主義に思い悩み、またイタリア系ユダヤ人を父にもつ自分のユダヤ性に常にこだわりながら、母国とヨーロッパの狭間で精神の成長を遂げてゆく。

 アメリカの作家。シアトル生まれ。ヴァッサー・カレッジ卒業。生涯に四度結婚。エドマンド・ウィルソンは二度目の夫。ウィルソン夏子はウィルソンとの間にできた息子の妻で、マッカーシーの評伝を書いている。代表作は性描写が話題となり、ミリオンセラーになった『グループ』。

 よく理解できないタイトルと中身。あんな若者がいる!何かを暗示してるのは確かだが・・・。主人公のピーター・リーヴァイという人間に魅力を感じないまま読み進んでいった気がする。いろんな体験とどこで学んだか分からない膨大な知識(思想)などが19才で身につくはずがないと思ったからか。逆に、主人公が魅力的に映った人にとっては満足な作品となったことと思う。


映画2本

1月1日(土)   「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」

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 2006年、ブエノスアイレスの最も古いレコーディングスタジオで、1940年代から50年代に活躍し、アルゼンチンタンゴの黄金時代を築いたスターたちが感動的な再会を果たした。彼らはアルバム「CAFE DE LOS MAESTROS」に収録する名曲を歌うためにこの場所にやって来たのだった。60~70年もの演奏歴を持ち、いまなお現役で輝き続ける、まさに国宝級とも言えるマエストロたち。時を重ね人生の深みを増した歌声が響く中、彼らは激動の歴史とともにアルゼンチンに脈々と生き続けてきた、タンゴの魅力と自らの思い出を語り始める。そして、タンゴの偉大なる巨匠たちがミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座と並ぶ世界三大劇場のひとつであるコロン劇場で一堂に会した夜、二度とは観ることのできない奇跡のステージの幕が開く。

 アルフレッド・ハウゼ楽団の公演を体験し、2枚組みのCDを購入したのがいつだったか。バンドネオンの演奏が印象に残ってます。そんな雰囲気も充分味わえる作品です。

1月4日(火)   「牛の鈴音」

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 韓国のとある田舎で暮らす79歳のチェおじいさんは、76歳のおばあさんと二人で暮らしている。おじいさんと牛はこの30年間毎日欠かすことなく畑仕事に出かけ、そのおかげで9人の子どもも立派に育てあげることができた。普通寿命が15年ぐらいだと言われる牛だが、この老牛は40歳になった今もまだちゃんと働いてくれていた。

 韓国で観客動員数累計300万人という大ヒットを飛ばし、インディペンデント映画初の興行成績第1位、歴代最高収益率を誇る感動のドキュメンタリー。農業の機械化が進む中、牛とともに働き、農薬も使用せず、頑固に昔ながらの方法で畑を耕す老夫婦の日常を静かに見つめる。これが初監督作となるイ・チュンニョルは、3年余りの月日を費やして本作を完成。ただ黙々とともに働き、心を通わせる牛と翁の何げない日常が観る者の琴線に触れる。

 9人の子供のうち、誰かが後を継いでも良かった気がするし、何故あんなに年をとるまで働かせていたのかとも思った。そんな心配もしたが、互いに年老いた者同士どちらかが動けなくなるまで今の生活を続けるのも、それはそれでいいのかとも思った。

元日の風景

1月1日(土) 

 天気が良かったので近くを散歩してみた。雲の上の山は<二王子岳>です。

  denen1.jpg   denen2.jpg

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 因みに昨年末に別の場所で撮った写真を載せます。

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 新年になって映画 「アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち」 
             「牛の鈴音」 を観ました。
       本は 「ベッドルームで群論を」 「ベイツ教授の受難」を読み、
         もうすぐ 「アメリカの鳥」 を終えます。

 次は恐らく ロバート・ゴダード の作品になります!
 
プロフィール

やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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