スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

百田尚樹の3冊

1月19日(火)        「永遠の0(ゼロ)」 

  Eienzero.jpg

 「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。


1月31日(木)        「風の中のマリア」

  Kazemaria.jpg

 命はたった三十日。戦うことに迷っている暇なんてない。『永遠の0(ゼロ)』と並ぶ、最高の感動作!命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。著者の新たな代表作。私たちはただ務めを果たすだけ。ある日、突然やってくる終わりの日まで。ワーカー(ハタラキバチ)は、現代で働く女性のように。女王バチは、仕事と子育てに追われる母のように。この物語は、「たかがハチ」と切り捨てられない何かを持っている。「世界が広がるはずですよ」(養老孟司―解説より―)




2月5日(火)        「影法師」

  kagebousi.png


 光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。ここに、時代小説でなければ、書けない男たちがいる。父の遺骸を前にして泣く自分に「武士の子なら泣くなっ」と怒鳴った幼い少年の姿。作法も知らぬまま、ただ刀を合わせて刎頚の契りを交わした十四の秋。それから―竹馬の友・磯貝彦四郎の不遇の死を知った国家老・名倉彰蔵は、その死の真相を追う。おまえに何が起きた。おまえは何をした。おれに何ができたのか。


 

スポンサーサイト

クレストブック3冊

1月15日(月)      「タイガーズ・ワイフ」   (テア・オブレヒト著)

   Tigerswife.jpg

 紛争の繰り返される土地で苦闘する若き女医のもとに、祖父が亡くなったという知らせが届く。やはり医師だった祖父は、病を隠して家を離れ、辺境の小さな町で人生を終えたのだという。祖父は何を求めて旅をしていたのか?答えを探す彼女の前に現れた二つの物語―自分は死なないと嘯き、祖父に賭けを挑んだ“不死身の男”の話、そして爆撃された動物園から抜け出したトラと心を通わせ、“トラの嫁”と呼ばれたろうあの少女の話。事実とも幻想ともつかない二つの物語は、語られることのなかった祖父の人生を浮き彫りにしていく―。史上最年少でオレンジ賞を受賞した若きセルビア系女性作家による、驚異のデビュー長篇。全米図書賞最終候補作。
 
 このような物語世界が生まれた背景には、作者オブレヒト自身の経験と、彼女を魅了した文学の伝統がある。一九八五年に旧ユーゴスラビアのベオグラードに生まれたオブレヒトは、七歳のとき、悪化しつつある紛争から家族とともに逃れ、キプロス、エジプトを経てアメリカ合衆国に移り住んだ。自分の人生を一変させたあの紛争とは何だったのか、という問いを追いかけるうちに、彼女はさまざまな戦争や紛争にも通じるような「人間の物語」を見出すことになった。それを描いていくにあたっては、ミハイル・ブルガーコフやG・ガルシア=マルケスといったマジックリアリズムの達人たちから受け継いだ幻想的な語り口が絶妙の効果を生み、ついには『タイガーズ・ワイフ』という小説として結実した。(訳者あとがきから)

 不思議な世界に導かれた作品でした。作家のインタビューなどはこちら
   


1月21日(月)      「ロスト・シティ・レディオ」   (ダニエル・アラルコン著)

   Lostcity.jpg

 舞台は内戦状態にある架空の国の首都。行方不明者を探すラジオ番組「ロスト・シティ・レディオ」の女性パーソナリティーのもとを、ある日ひとりの少年が訪ねてくる。ジャングルの村の人々が少年に託した行方不明者リストには、彼女の夫の名前もあった。次第に明らかになる夫の過去、そして暴力に支配された国の姿―。巧みなサスペンスと鮮烈な語り。英語圏、スペイン語圏の双方で高い評価を獲得してきたペルー系アメリカ人作家による初長篇。PEN/USA賞、ドイツ・国際文学賞、受賞作。



1月26日(土)      「リリアン」   (エイミー・ブルーム著)

   Lilian.jpg

 1924年、美しい娘リリアンが、ロシアからアメリカへやってくる。ポグロム(ユダヤ人迫害)で両親と夫を惨殺され、一人娘も失って、単身、新天地へと渡ったのだ。ニューヨークの従姉の部屋に転がり込んだリリアンは、お針子として自活するが、ほどなく劇場主父子双方の愛人となり、新世界の階段を駆けのぼってゆく。父ほどの年配の男たちとのあいだに育まれる愛情と友情。だがそこへ、死んだはずの娘が生きているという話がもたらされるや、彼女はすべてをなげうってシベリアをめざす。伝説の電信線に沿って、荒野を北へと向かうのだ―。幾人もの人生の物語がぎっしりと詰まった、息をもつかせぬ濃密なストーリー。読者をかたときも放さない真にドラマティックな傑作長篇。




マイナーな2作品

1月12日(土)      「瞳は静かに」

    Hitomiha.jpg

 軍事政権下のアルゼンチンで生活するある家族の姿を、子どもの視点から描いたヒューマンドラマ。1977年、アルゼンチン北東部の州都サンタ・フェに暮らす少年アンドレスは交通事故で母を亡くし、祖母オルガの家に移り住む。貧しくとも愛情に溢れた母との生活とは異なり、自分のルールを押し付けてくるオルガの家で次第に居場所を失っていくアンドレスは、安らぎを求めて母と暮らしていた家に忍びこむが、そこで母が隠していた反体制派のビラを見つける。陽気だったアンドレスは次第に無口になり、大人たちや家族を静かに見つめながら真実を見極めていく。

 日本での公開が珍しいアルゼンチン映画。その時代は、1977年~78年の軍事政権時代のアルゼンチン、そして舞台は北東部の州都サンタ・フェ。本作を鑑賞するについて、まずはそんな歴史的背景のお勉強が不可欠だ。
あるサイトに書かれていた内容です。確かにこの辺のことを知らずに見始めました。タイトルと少年が出てくると、フランス映画の「天使の詩」などを思いだし、涙を誘うのかなと思ってました。そして更に、原題は「アンドレスはシエスタをしたくない」です。(シエスタ=アルゼンチンでの昼寝の習慣
 その時代の様子をきちんと見つめるには、シエスタの時間も必要ないとでも! いろんなことを含めてもう一度みたら理解もできるのでしょうか? 


1月13日(日)   「幸せへのキセキ」

    Siawasekiseki.jpg

 閉鎖されていた動物園を買い取り家族とともに再建した英国人ジャーナリスト、ベンジャミン・ミーの回顧録をもとに、最愛の妻を亡くした男が動物園を立て直すことで悲しみを乗り越えていく姿を描いたヒューマンドラマ。監督は、「あの頃ペニー・レインと」のキャメロン・クロウ、主演はマット・デイモン。妻を亡くして半年がたつベンジャミンは、新しい場所で新しい人生を始めるため郊外に家を買う。悲嘆に暮れる14歳の息子と7歳の娘を連れて引越したベンジャミンは、家の隣に閉鎖中の動物園があることを知ると、ある思いを胸に動物園の再オープンを目指す決意をする。

 <天国から見に来てほしい。この動物園で僕たちの人生が歩き出す>

 見終わって感じたことは、悲しみを乗り越えて幸福を感じる人たちにほろりとしました。ラストシーンでは、映画のモデルとなった実在のベンジャミンらの友情出演もよかった。それにしてもマッド・デイモンがこんな役を演じるとは驚きです。原題は「We Bought a Zoo」で、邦題がちょっと気に入らない。

新年読始めの文庫3冊

1月4日(金)    「父の遺産」 (フィリップ・ロス著)

   Titinoisan.jpg

 驚異的に頑強な86歳の父の顔面を麻痺が襲った。検査の結果、脳に腫瘍があることが判明したが、私は高齢の父にリスクの高い手術を受けさせる決心がつかない。ユダヤ系移民2世として人生を闘い抜き、家族を護るために身を粉にして働いた情愛深い父が、病魔に蝕まれていく。そして壮絶な介護の日々、私は驚くべき“遺産”を受け取った。感動の全米批評家協会賞受賞作。

 「作家フィリップ・ロスによく似た主人公の作家が、作家フィリップ・ロスの実人生によく似た人生を生きながら、その人生によく似た小説を書く。それがロス文学の典型的設定だった。」そのロスが1991年に発表したのが、この本です。<長年にわたる、葛藤と緊張にみちた関係の末に、ようやく父との和解を果たした息子の胸のうちが、見たところ実に率直に語られている。>
 その後の作品に反映されているのがわかる。『ヒューマン・ステイン』(2000)(=映画化作品「白いカラス」)や『ダイニング・アニマル』(2001)(=映画化作品「エレジー」)などは、「事実」(作者本人か父親の)に基づいて「小説」をかくことから生じうるねじれやもつれやよじれをとことん増幅させ、現実とはどのようbに虚構であり虚構とはどのように現実であるかという問いを執拗に実演してみることだった。
 
 「父の遺産」の内容が真実なら(私はそう思っている)上述のことも納得できるのですが……。この作品自体が小説(=虚構の産物)だったら読者はまんまと騙されてるのでしょうか。それこそ作家の思惑!?


1月6日(日)    「八日目の蝉」 (角田 光代著)

   Youkamenosemi.jpg

 逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。

 解説で池澤夏樹が最後の書いていた箇所を書いてみる。
<最後の海の場面の抑制された美しさまで、読者は波瀾のストーリーを先を追って読み続けるだろう。おして、結局、ダメな男たちも含めて、登場人物」もんなをいとおしく思いながら本を閉じるだろう。その余韻は何日も、ひょっとしたら何年も続くだろう。この小説はそれだけに深みと奥行を備えた小説なのである>

 本文中にも触れているのですが、タイトルの意味が伝わってきます。久しぶりに一気に読み進んだ一冊でした。
 <優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。


1月9日(水)    「魂がふるえるとき」 <心に残る物語> (宮本 輝編)

   Tamasii.jpg

 多彩で心打つ小説を次々に紡ぎ出してきた宮本輝氏。その宮本氏自身が、かつて愛読し魂を揺さぶられた短篇小説の名作を選んで編んだ読者の皆さんへの「物語の贈り物」。吉行淳之介、川端康成、武田泰淳、永井荷風らの、意外な作品も含む16篇を収録。文春文庫創刊30周年記念企画。
 
 本のタイトルで選んだ1冊です。驚きを与えてくれる作品がいくつあるか読んでみました。
「王、砕ける」(開講健)
「太市」(水上勉)
「不意の出来事」(吉行淳之介)
「片腕」(川端康成)         「蜜柑」(永井龍男)
「鶴のいた庭」(堀田善衛)
「サアカスの馬」(安岡章太郎)   「人妻」(井上靖)
「もの喰う女」(武田泰淳)
「虫のいろいろ」(尾崎一雄)    「幻談」(幸田露伴)
「ひかげの花」(永井荷風)
「有難う」(川端康成)
「忘れえぬ人々」(国木田独歩)
「わかれ道」(樋口一葉)
「外科医」(泉鏡花)
            印が印象的でした。


プロフィール

やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
ブロとも一覧
最新記事
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。