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ある司書さんのお薦め3作品

7月21日(火)     「銃口」    (三浦綾子著 小学館)

 昭和元年、北森竜太は北海道旭川の小学4年生。納豆売りをしている転校生中原芳子に対する担任坂部先生の温かい言葉に心打たれ、竜太は教師を志す。竜太の家は祖父の代からの質屋。父、政太郎は侠気の人で、竜太が中学生の折、工事現場から逃げ出した朝鮮の青年、金俊明を匿い、ひそかに逃がしたこともある。日中戦争が始まった昭和12年、竜太は望んで炭鉱の町の小学校へ赴任する。生徒をいつくしみ、芳子との愛を育みながら、理想に燃える二人の背後に無気味な足音、それはこれからの過酷な運命の序曲だった。

   mi152.jpg     mi151.jpg

        seishou.jpg  表紙を飾った小磯良平の<斉唱>は、兵庫県立近代美術館所蔵。

 <綴方事件>とは何だったのか気になりました。この作品は、いくつかの劇団などで公演されたり、NHKでドラマ化されたりもしました。<ある人>のおかげで日本に帰ってくることができ、ラストのハッピーエンドに救われました。この本は、読まれるべき本である!

7月22日(水)    「母」   (三浦綾子著 角川書店)

        haha.jpg 文庫本の表紙です。私が読んだのは単行ほんの方です。 

 「わだしは小説を書くことが、あんなにおっかないことだとは思ってもみなかった。あの多喜二が小説書いて 殺されるなんて…」明治初頭、十七歳で結婚。小樽湾の岸壁に立つ小さなパン屋を営み、病弱の夫を支え、六人の子を育てた母セキ。貧しくとも明るかった小林家に暗い影がさしたのは、次男多喜二の反戦小説『蟹工船』が大きな評判になってからだ。大らかな心で、多喜二の「理想」を見守り、人を信じ、愛し、懸命に生き抜いたセキの、波乱に富んだ一生を描き切った、感動の長編小説。三浦文学の集大成。

 三浦綾子と小林多喜二は私にとってどうしても結びつかない! あとがきに少し納得するが・・・ 小林多喜二の母セキが、息子のこと、当時のことを 第一人称の形で語られる。方言丸出しの語り口も相俟って説得力があるし、感動的である。


7月25日(土)    「冬の喝采」    (黒木亮著 講談社)

 「天才は有限、努力は無限」北海道の大地を一人で走り始めた著者が、怪我によるブランクを乗り越え、準部員として入った競走部には、世界的ランナー・瀬古利彦がいた。入部後も続く怪我との戦い、老監督との葛藤など、1年8ヶ月の下積み生活に耐えて掴んだ箱根駅伝の桧舞台で、タスキを渡してくれたのは瀬古だった。それから9年後、30歳になって自分を箱根路に導いた運命の正体を知る。感動の自伝的長編小説!

       kassai.jpg

 運命の正体がエピローグで分るのですが・・・。ここで感動する。あと、<若いうちに流せなかった汗は、年を取ってから涙に変わる>(確かこんな意味合いの言葉があった)が印象的でした。

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やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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