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白い紙/サラム

11月26日(木)   「白い紙/サラム」   シリン・ネザマフィ著 (文芸春秋)

     whitepaper.jpg

 文学界新人賞を受賞した「白い紙」はイラクとの戦争下のイランの高校生の淡い恋を描く。学業優秀な少年ハサンは「白紙」の将来に、大学に進学し医師になるという夢を描こうとする。だが、父が戦場から逃げ運命は急変する。「自分が描けるのはこの白い紙の、半分だけだ」と漏らさざるを得ない現実が切ない。一方、留学生文学賞を受賞した「サラム」は、東京入管が舞台。アフガニスタンから戦火を逃れ来日した少女と通訳の「私」は、難民認定を求め、裁判を争うが、ある事件がすべてを押し流す。ともに個人にはどうしようもない戦争や国家という存在の不条理が胸に刺さる。

 「白い紙」は、イラン・イラク戦争が舞台。未婚の男女が、話すらすることができない「イスラム世界」にあって、ほのかな恋心を募らせる若いカップルが主人公。会えるのは、モスクにお祈りに行くわずかな時間だけ。もちろんプラトニックな関係だが、そんな“小さな幸せ”も戦争に引き裂かれてしまう。

 著者はイラン出身。“非漢学圏”の作家として初めて「文学界新人賞」を受賞、この作品で芥川賞候補にもなった。
中東を舞台にした短編2作。戦禍に翻弄される人々の姿に、胸を打たれる。世界で起きていることに無関心で、ひたすら惰眠をむさぼっている日本の若者にぜひ読んでもらいたい。

いずれも凄い作品です。凄い=素晴らしいなのか、圧倒されるのかは読む人による。

掲示板にも書きましたが、次の作品も強く勧めます!


「千の輝く太陽」( カーレド・ホッセイニ著 )
「君のためなら千回でも」(カーレド・ホッセイニ著)  
「テロル」 ( ヤスミナ・カドラ著 )
「カブールの燕たち」(ヤスミナ・カドラ著)


この記事へのコメント

Not Found - やまさん - 2009年12月30日 13:30:58

ポルカさん、久しぶりです。
 実は、「湖のほとりで」を観て、そちらに書き込みをしようとしたのですが、<ページがみつかりません>の表示が出てて出来ませんでした?! 近いうちの感想まとめたいのですが・・・
 今年中にこのブログもまとめたいと思ってます。

本は「聖灰の暗号」を読み終えました。
来年も地味映画も含めて話ができることを望みます。

よいお年を - ポルカ - 2009年12月29日 08:11:19

やまさん、おはようございます。
クリスマスから年末まであっという間で、まだまだやることがあるのであせってます><
映画はジョニーの「パブリック・エネミーズ」が今年の締めになりました。
派手ではありませんが、見応えのあるいい映画でした^^
他にも旧作など色々観ていたので、また落ち着いたらお話に伺います。
今年も色々お話できて楽しかったです。
来年もマイペース更新だと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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