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1月の三作品

1月11日(月)  「マグダレンの祈り」 ジューン・ゴールディング著 ヴィレッジブックス

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 1996年までアイルランドに実在し、延べ3万人の少女たちが収容されたマグダレン修道院。キリストによって改心した娼婦マグダラのマリアにちなんで名付けられたその修道院は、性的に“堕落した”と判断された女性たちを神の名のもとに矯正する施設として、カトリック教会によって運営されていた―。未婚で妊娠した者、レイプされた者、男に色目を使ったと噂された者、さまざまな理由で修道院に送られる少女たち。彼女たちは本名を名乗ることを禁じられ、頭髪を剥られる。外界から閉ざされた劣悪な環境のなかで、少女たちは悲痛な叫びを上げていた。世界を圧倒した衝撃のノンフィクション。

 舞台は1951年当時のアイルランド、カトリックの女子修道院が運営するホーム。そこに収容されていたのは未婚のまま身ごもった女性たち。著者はそのホームの助産婦だった女性です。そこに収容されていた女性から「ここで私たちがどんなめに遭っていたかを、いつか本に書いて世間に知らせてほしい」と頼まれる。その約束が
五十年の歳月を経て書かれたのがこの回想録です。アイルランドは敬虔なカトリックの国であり、父権が強く聖職者の絶対的な権限も影響しているとも言われてる。本書を原案となって、ピーター・ミュラン監督が映画化しましたが、監督自身も97年に放映されたドキュメンタリー番組で衝撃を受けたそうです。

1月12日(火)  「ヘヴン」    川上未映子著 講談社

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 「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。

 いじめを扱った内容であるが、場面設定や登場人物の中学生とは考えられない会話がどうも不自然でかなり気になった。内容は衝撃的だが、わたしにとっては感動まではたどり着かない。話題性の著者であることと、同じタイトルの外国映画があったので読んでみたくなった作品でしたが。
  
1月24日(日)  「幻影の書」    ポール・オースター著 新潮社

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 絶望の危機から救ってくれた、ある映画の一場面、主人公はその監督の消息を追う旅に出る―大胆で意表を突くストーリー、壮絶で感動的。アメリカでもオースターの最高傑作と絶賛された長編。

 ポール・オースターといえば、90年代に映画に深く関与している。「スモーク」の脚本、「ブルー・イン・ザ・フェイス」や「ルル・オン・ザ・ブリッジ」の監督・脚本。忽然と姿を消したヘクター・マンの「作品」が、その後より
長い脚本が書かれ、彼自身が監督して映画化されたというから驚きです。そのタイトルは「マーティン・フフロストの内なる生」。オースター独特の不思議な世界にのめり込んでしまった。

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Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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