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2月の本

2月1日(月) 「星々の生まれるところ」 マイケル・カニンガム著(集英社) 

stars.jpg 「ここが天国なのだ、草と沈黙、星々の野原なのだ…」 この星の明日を不滅の大詩人ホイットマンの詩にのせて美しくも哀しくうたいあげ、われわれの未来を描いて戦慄する−。人間と地球の運命を描く壮大な詩的ファンタジー。
第一話「機械の中」は幽霊の話です。工場の機械に巻き込まれて死んだ若者サイモンの弟は、兄の許婚だったキャサリンに恋をしている。ある日、機械の中から死んだ兄の声で、彼は許婚を機械の国へ連れて行こうとする。
 第二話「少年十字軍」は警察を舞台にした心理的スリラーです。現代文明に異議を唱えるある集団が、少年たちを刺客に無差別の自爆テロをしかける。主人公は警察に勤務する女性で、彼女の身の回りに怪しい少年の影が出没する。
 第三話「美しさのyぽうな」はSF仕立ての話です.シムロと呼ばれる人造人間のサイモンが、自分をより人間らしくしてもらうために創造者を求めて旅をする。
  「9.11事件以後の悩めるアメリカが生んだ小説として、さまざまな重いテーを包含しているとあった」「ホイットマンの詩がこの作品の中で果たす役割も大きい! ホイットマンは「生」のみならず「死」をも歌っているから」
「死ぬことは誰が考えたものと違って、もっと幸福なことなのだ」
「『草の葉』のこの言葉が、キーワードのように各篇に響き合います」(訳者あとがき)

2月9日(火) 「昼が夜に負うもの」  ヤスミナ・カドラ著(早川書房) 

oumono.jpg 青い目で、天使のような顔をしたアラブ系の少年ユネス。彼は、身を寄せる伯父に降りかかった災厄のために、果樹園が立ち並ぶ美しい村リオ・サラドに移り住んだ。初めは新しい土地に馴染めなかったが、やがて、かけがえのない親友を得て、青春の日々を謳歌する。しかし、優美な少女エミリーの出現と高まる戦争の足音が、ユネスと友人たちの絆を引き裂く―歴史の闇に埋もれたアルジェリア戦争を背景にして、少年の成長と愛を流麗な筆致で描き上げる、フランスのベストセラー長篇。
物語の冒頭での時代は1930年代、一部の事業主を除いた人々は貧困と疫病にあえいでいる。主人公ユネスの父親は、かつては豊かな地主の息子だったらしいが、今は小さな畑に麦を植え、貧しい暮らしをしている。豊作を見こまれていた年に、畑に放火されて収穫どころか借金ですべてをなくし、家族は土地を追われ大都市オランへと逃れる。が、そこでも災いの連続で、誇り高かった父は、息子を兄夫婦のところへ里子に出す。ヨーロッパ系のコミュニティに身を置き、シモン、ファブリス、ジャン・クリストフ達と友情をはぐくみ成長していく。彼らが」そろって一人の美しい娘に恋をする。1995年の対仏独立運動の勃発によって、ジョナスは「ユネスという自分」と対峙しなくてはならなくなり、それぞれの立場や考え方の違いが、四人の友情に複雑な影を落としていく。
人生の分かれ道で一人、また一人と袂を分かっていく。そして、何十年もの時を経て、再開しようと連絡を取り合うが。ジョナスとエミリーの愛が成就しない本当の理由が相手に伝えられないのが、何とももどかしく切ない。アルジェリア独立戦争を「あれは戦争であった」とフランス側が認めたのは1999年になってからのことだという。そのあたりの経緯を意識して製作された戦争映画が「いのちの戦場 -アルジェリア1959-」です。フランスで召集されてアルジェリアでの激戦地オーレス山地へ送り込まれた兵士の視点で描かれた傑作です。(2/20に観ました!)作者自身が好きなもう一つの映画「アルジェの戦い」(1966年)も観てみたいです。


2月11日(木) 「輝ける日々」  ダニエル・スティール著(朝日新聞社) 

kagayakeru.jpg ベストセラー作家ダニエル・スティールの息子、ニックは19歳で自らこの世を去った。幼い頃から利発でユーモアに溢れ、天使のように可愛らしかったが、その反面、衝動をコントロールできず攻撃的になったり、奇抜な行動をとったりした。ニックは当時めったに診断されることのなかった若年性の躁うつ病だったのだ。本書は、精神障害を持つとはどういうことなのか、戸惑い、闘い、愛し抜いた日々を、母親として、作家として、すべての人に伝えるために、鋭い洞察力で細やかに綴った、感動の自叙伝である。
この本を訳したのは畑正憲です。ニューヨークの空港でこの本を発見し、飛び立った飛行機の中で読み始め、内容のすごさに戦慄を覚え、アマゾンの上空で読了したという。あとがきから少し引用してみます。
<そこには、ダニエルの私生活が告白されている。その作業なしでは、ニックの物語が成立しないからである。恋愛。次から次に生まれてくる子供たち。そして、問題のニック。彼女は、その生活を支えつつ、ベストセラーを生み続けていたのである。しかも、ニックが成長するにしたがっていろいろと問題行動をするようになっていく。そんぼ普通ではない行動を見つめる目がさすがに鋭く、若年性の躁うつ病の記録として、得難い、奇蹟的なものになっていた。>
<LD(学習障害)やADD(注意欠陥障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などという子供の症状が人々の口の端にのぼるようになっている。だが、その正体は何なのか、どう対処していったらいいかとなると、まだ手さぐりの状態であり、私はこのニックの物語が果たす役割は限りなく大きいと直感した>


2月13日(土) 
  
今森光彦 フィールドノート 「里山」  (福音館書店)  
山岳写真集  「新潟名山」 (新潟日報社) 

   satoyama.jpg     niigatayama.jpg



里山や県内の山の写真を眺めながら、いつどの山に登ろうか考えます。     
 



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プロフィール

やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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