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2月はこの2冊で終了か

2月17日(水)  「灯台守の話」 (ジャネット・ウィンスターソン著 白水社)

toudaimori.gif 十歳の少女シルバーは、スコットランド最果ての港町で暮らしていたが、母親が不慮の事故で亡くなり、みなし児になる。シルバーは盲目の灯台守ピューに引き取られ、見習いとして、この不思議な老人と灯台で暮らし始める。
 灯台守の重要な仕事が、物語を語ることだ。夜ごと、シルバーはピューの物語に耳を傾け、百年前この町に生きた牧師ダークの数奇な人生の物語に惹かれていく。ダークは聖職者でありながら妻を苛み、再会したかつての恋人と別の町で睦みあう、二重生活者だった......。やがてシルバーはダークの日記を携え、ピューが物語を通して教えてくれた「真実の愛」を求めて、旅に出る。こうしてちょうど百年の時を隔て、シルバーとダーク、二つの魂の遍歴の物語が響きあい、交差していく......。多くの批評家から称賛を集めた、待望の傑作長編! (出版社からのコメント)

<物語ること>で人は救われるーこれは作者ウィンターソンがこれまでも繰り返し発してきたメッセージだ。この本の中でも印象的なエピソードが出てくる。母を亡くした寂しさに泣くシルバーに、ピューが「それもまた一つの話だ。自分を物語のように話せば、それもそんなに悪い事じゃなくなる」と言うシーン。
ジャネット・ウィンターソンは1959年、イギリス北西部に孤児として生まれた。ペンテコステ派と呼ばれるカルト的なキリスト教の一派を熱心に信仰する養父母に育てられた。母親の英才教育が功を奏して十二歳で説教師となるが、十五歳の時に女性と恋愛関係になったことがもとで、家も教会も追われ、以後さまざまな職業を転々として自活しながら、独学でオクスフォード大学に入った。自伝的要素の濃い『オレンジだけが果物じゃない』も興味深い作品?!
 
2月27日(土) 「本泥棒」 (マークース・ズーサック著 早川書房)

dorobou.jpg わたしは死神。自己紹介はさして必要ではない。好むと好まざるとにかかわらず、いつの日か、あなたの魂はわたしの腕にゆだねられることになるのだから。これからあなたに聞かせる話は、ナチス政権下のドイツの小さな町に暮らす少女リーゼルの物語だ。彼女は一風変わった里親と暮らし、隣の少年と友情をはぐくみ、匿ったユダヤ人青年と心を通わせることになる。リーゼルが抵抗できないもの、それは書物の魅力だった。墓地で、焚書の山から、町長の書斎から、リーゼルは書物を盗み、書物をよりどころとして自身の世界を変えていくのだった…。『アンネの日記』+『スローターハウス5』と評され、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどで異例のベストセラーを記録した、新たな物語文学の傑作。
 やさしい養父のハンス。口は悪いが根は善人である養母のローザ。隣家の少年で、リーゼルの親友のルディ。ハンスの恩人の息子で彼らが地下室にかくまうようになるユダヤ人の青年マックス。町長夫人。その他個性的な近所の人々。登場人物のそれぞれの人物造形も魅力的だ。戦時下の厳しい生活や、ユダヤ人をかくまうという深刻な状況の中にも、子どもらしい遊びやいたずら、リーゼルとルディの幼い恋、リーザルとマックスの心の交流などが豊かに描かれる。(訳者あとがき)の文章に同感です。


 切ないエピローグ。深く静かな感動が、戦争への怒りとともにが胸に響く。

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Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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