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茨木のり子の2冊

10月4日(月)     「自分の感受性くらい」

     kanjusei.jpg
 
 すがすがしく生きたいと思う心そのままを、確かな視線と優しい言葉でとらえた、あざやかな茨木のり子の詩の世界。1969年から1976年にかけての作品20篇を収めた詩集。1977年刊の新装版。「金八先生」の中で武田鉄也が読み上げていたとどこかで書かれていた。タイトルの詩は特にすばらしい。

   ぱさぱさに乾いてゆく心を
   ひとのせいにはするな
   みずから水やりを怠っておいて

   気難かしくなってきたのは
   友人のせいにはするな
   しなやかさを失ったのはどちらなのか

   苛立つのを
   近親のせいにはするな
   なにもかも下手だったのはわたし

   初心消えかかるのを
   暮しのせいにするな
   そもそもが ひよわな志にすぎなかった

   駄目なことの一切を
   時代のせいにはするな
   わずかに光る尊厳の放棄

   自分の感受性くらい
   自分で守れ
   ばかものよ



10月6日(水)     「倚りかからず」

     yorikakarazu.jpg

 もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい…。 静かに激しく紡ぐ、7年ぶりの詩集。書き下ろしを含む15篇を収録。単行本は話題になり、現代詩集としては異例の15万部を売上げたという。これもタイトルの詩は何故か力を与えてくれる!

   もはや
   できあいの思想には倚りかかりたくはない
   もはや
   できあいの宗教には倚りかかりたくはない
   もはや
   できあいの学問には倚りかかりたくはない
   もはや
   できあいの権威にも倚りかかりたくはない
   ながく生きて
   心底学んだのはそれぐらい
   じぶんの耳目
   じぶんの二本足のみで立っていて
   なに不都合のことやある
   倚りかかるとすれば
   それは
   椅子の背もたれだけ


 あるテレビ番組がきっかけで読んでみたくなった。しっかりせよと励まされるというか、背筋が伸びる思いがする。<自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ>

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やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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