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図書館で見つけた2冊

3月31日(木)   「素数たちの孤独」  (パウロ・ジョルダーノ著)

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 桁外れの数学の才を持つ少年マッティアは、過去に犯したある罪のせいで、孤独の殻に閉じこもっていた。彼は家族や同級生と馴染めずに、みずからを傷つけ続けた。スキー中の事故で片足が不自由になった少女アリーチェ。彼女は、事故のきっかけを作った父を憎みながら育ち、醜い足へのコンプレックスから拒食の日々を送る。少年と少女の出会いは必然だった。二人は理由も分からず惹かれあい、喧嘩をしながら、互いに寄り添いながら、共に大人になった。だがやがて、小さな誤解が二人の恋を引き裂く。イタリアで120万部超の記録王で的セールス!世界的な注目を集める感動作。 イタリア人監督サヴェリオ・コスタンツァにより映画化され日本でも公開されてる。写真右は、主人公を演じた二人。なかなか雰囲気がでてる!

 「素数だってみんなと同じ、ごく普通の数でいたかったのかもしれない。ただ、何らかの理由でそうすることができなかったのではないか。」
 「僕とアリーチェは *双子素数と同じだ。マッティアはそう思っていた。どちらも孤独で途方に暮れていて、お互いに近くにいるけれど、本当に触れあうにはなお遠すぎる。」
    * 隣りあったふたつの素数 11と13,17と19,41と43といった素数のこと

 本文中にあった内容ですが、これだけで二人の関係が分かります。このあと展開が気になって一気に読んでしまいました。なかなか救われない物語ですが、ほのかな希望らしきものが見えたところで小説は幕を閉じる。


 4月17日(日)   「通訳ダニエル・シュタイン」  (リュドミラ・ウリツカヤ著)

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 ダニエル・シュタインはポーランドのユダヤ人一家に生まれた。奇跡的にホロコーストを逃れたが、ユダヤ人であることを隠したままゲシュタポでナチスの通訳として働くことになる。ある日、近々、ゲットー殲滅作戦が行われることを知った彼は、偽の情報をドイツ軍に与えて撹乱し、その隙に三百人のユダヤ人が町を離れた…。戦後は、カトリックの神父となってイスラエルへ渡る。心から人間を愛し、あらゆる人種や宗教の共存の理想を胸に闘い続けた激動の生涯。実在のユダヤ人カトリック神父をモデルにした長篇小説。


 「作中でも触れられている通り、本作の主人公ダニエルには実在のモデルがいる。「本物ダニエル」の名は、オスヴァルト・ルフェイン(1922~98)。あるいはキリスト教の「ブラザー・ダニエル」という呼び名の方が有名かもしれない。・・・・
 ウリツカヤは92年にルフェインと会い、すっかりこの型破りなカトリック神父に魅了されてしまった。だがその後、膨大な資料を読み、関係者へのインタビューを重ね、何度もイスラエルへ足を運んだにもかかわらず。「ノンフィクション」構想は頓挫し、結局ウリツカヤは「半ばフィクションで半ば実在」という手法に切り替えることになった。そして、この手法が見事に功を奏したのである。(訳者あとがきより)

 ダニエルを中心として、多彩な人物群がその周囲に絡み合っている。そしてその人物像を丁寧に描き出しています。そんな意味も含めてこの本のタイトルが「司祭ダニエル・・・」ではなく、「通訳ダニエル・・・」であることも納得しました。宗教関連で分かりづらい箇所も多々あったのですが何とか読み終えました。

 以前に読んだ「ソーネチカ」とはまったく異なる作品でした!


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Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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