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英国王

4月23日(土)     「英国王のスピーチ」

   

 1936年の英国。国王ジョージ5世の後継として長男のエドワード8世が即位するが、離婚歴のある米国女性と結婚するために1年もしないうちに王座を捨ててしまう。ジョージ6世として王位に就くことになった弟のヨーク公は内気な性格に加え幼い頃から吃音症に悩み、公務でのスピーチは常に苦痛の種だった。そんな夫を優しく励ます妻のエリザベスは、オーストラリア人のスピーチ矯正専門家ローグを見つけ出すのだった。

 兄エドワード8世がウォリス・シンプソン夫人と結婚するために同年12月に退位したため(王冠を賭けた恋と呼ばれた)、急遽国王として即位しなければならなくなった。生来引っ込み思案な性格だったヨーク公は、この事態を最も恐れており、即位が正式に決まった際にはルイス・マウントバッテンに対して「これは酷いよ。私は何の準備も、何の勉強もしてこなかった。子供の頃から国王になるように教育を受けていたのはデイヴィッド(エドワード8世)の方なんだから。国事に関する書類なんかこれまで一度も見たことなんか無いんだよ。そもそも、私は一介の海軍士官に過ぎないんだ。海軍将校としての仕事以外は、これまで何もやったことの無い人間なんだよ」とぼやき、兄の退位の前日にもロンドンにいる母のもとを訪れ、子供のように泣きじゃくりながら愚痴をこぼしていたという。

 ジョージ6世は生来左足が不自由で体も病弱だったが、生真面目で誠実な性格であったとされ、奔放な兄とは正反対であったらしい。その性格が、王妃と共に第二次世界大戦中のイギリス国民を大いに勇気づけ、国民からは「善良王」とまで呼ばれるようになった。ジョージ6世の治世が王室と国民がより親密な関係になるきっかけとなり、国土は疲弊しながらも戦勝へと「精神的」に導いたと言っても過言ではない。

 
 映画の展開は最初はアルバート王子としての「演説」体験、最後にジョージ6世としての重要な「演説」体験があり、その2つの演説の間に、彼が「話し方」に対して努力を重ねて、吃音症と向き合い、国民から敬愛される国王として成長していくドラマ、という構成になっている。この映画は、オーストラリア出身の言語聴覚士ライオネル・ローグ(Lionel Logue)の私的な療法についての話を基にして書かれた脚本によっているが、このローグの記録は2010年秋に単行本として出版された。その脚本化は30年以上前にデイヴィッド・サイドラーによって映画、および劇場公演のために企画されたが、ジョージ6世の王妃エリザベスが、自分の生きている間は公にしてほしくない、と許可を与えなかったため、当時は見送られた。

 ジョージ6世役のコリン・ファースがいい(80年代の「アナザー・カントリー」や「ひと月の夏」が今や懐かしく感じられる)。エリザベス妃役のヘレナ・ボナム=カーターの王を献身的に支え続ける姿がいい。そして、「シャイン」が印象的だったライオネル・ローグ役のジェフリー・ラッシュがまた凄い。


4月28日(金)    「クィーン」

   


 ダイアナ妃が交通事故で急逝したときのエリザベス女王の苦悩を描く問題作。事故直後、国民に人気のあったダイアナの死に対してコメントを避け、国民の信頼を失ってしまったエリザベス女王は、いかに窮地を抜け出すのか。アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演女優賞など、主要部門にノミネートされた話題作。特に女王を演じたヘレン・ミレンの演技は圧巻のひと言だ。

 朝日新聞の土曜日に、<再読こんな時、こんな本>なる記事で4月23日で取上げられていたのが<ロイヤルウェディング>でした。端に見るならと映画の紹介がありました。「英国王のスピーチ」を見たあとなので借りてきた。エリザベス2世は幼いおしゃまな王女として登場します!
(因みに、本は①「図説 イギリスの王室」、②「和宮様御留」、③「愛新覚羅浩の生涯」、④「名画で読み解く ハプスブルグ家12の物語」でした)

  今作は第63回ヴェネツィア国際映画祭に出品され、プレミア上映された。エリザベス2世を演じたヘレン・ミレンと本作品は高い評価を受け、女優賞と脚本賞を受賞する。上映後、15分間のスタンディング・オベーションを受け、最高賞にあたる金獅子賞でも最有力作品とも言われた。キャッチコピーは「全世界が涙したその日、ただ一人、涙を見せなかった人がいた」。



 

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 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
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