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刑務所図書館の人びと

8月19日(金)         刑務所図書館の人びと     (アヴィ・スタインバーグ著)

 keimusho.jpg

 大学は出たけれど、進むべき方向を見失っていたアヴィ。偶然手にした求人広告を見て、刑務所で働くことに。犯罪者といっても、人間味あふれる彼らにしだいに心を動かされていく。看守と受刑者、いったいどちらが正当なのか…悩みながらも奮闘する、ひとりの青年の実録。

 若いころは正統派ユダヤ教の熱心な信者として猛勉強していた筆者。 ハーバードに入り、卒業後、自らの進む道を決めかね地元新聞の死亡記事を書く記者としてささやかに生きていた。 そんな彼が刑務所の図書館の司書に。 受刑者に取り囲まれて働く中、彼らとの距離の取り方に散々悩みながら、 時に刑務官からの嫌がらせに悩みながら、 かけがえのない出会いをその閉鎖された空間でいくつもする。

 クーリッジ: 大変なほら吹きで、キリスト教のいろいろな教派とイスラム教とのあいだをいったりきたりする一方、異様に法律に詳しい
 C.C: ときにはひとりで地図にじっと見入り、逃亡をくわだてているようにみえるが、それは過去へ、人生の失われた場所へもどっていくための手段。ピンプとしての自分の過去を回想録にまとめようとする
 チャドニー: テレビの料理番組のホストになると宣言し、ひたすら料理のレシピと番組の演出その他に情熱燃やす
 ジェシカ: 創作の講習に出席するものの、いつも窓の外ばかりみていて、ろくに授業に参加しようとしない。じつは彼女が捨てた実の息子が同じ刑務所に入っていて、彼がバスケットをしている姿をながめている。作者はそれを知って、なんとかしてやりたいと思う・・・

 久しぶりに面白く興味深い本に巡り合いました。

 ノンフィクションのような、小説のような、自伝のような、カフカのような、シェイクスピアのような不思議な作品。最後まで一貫してるのは、現代的なウィットと、適度なセンチメンタリズム。カフカ、ホーソン、シルヴィア・プラス、マルコムXなども背景をしっかり支えてる。これについて関連するサイトがあったので紹介します。
 http://www.kinokuniya.co.jp/20110616192659.html

 個人的には、映画「シルヴィア」を思い出します。没後にピューリッツァー賞を受賞した女流詩人、シルヴィア・プラスの半生をグウィネス・パルトロウ主演で映画化。夫であり詩人のテッド・ヒューズと幸せな家庭を築いたシルヴィア。だが夫の詩作が評価されるにつれ、彼女自身はスランプに悩まされていく。

     silvia.jpg


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Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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