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2つの映画と原作

11月11日(金)   

 第2次世界大戦下の1942年7月16~17日に起きた、フランス政府と警察当局によるユダヤ人住民を一斉検挙して強制収容所へ大量移送したヴェル・ディヴ事件。子供たちと母親が引き裂かれる姿を描いた「黄色い星の子供たち」。主演の母親役をメラニー・ロラン(「オーケストラ」の演技が最高でした)

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    ちらし二種類

 「黄色い星の子供たち」が地方でも公開されましたが時間が合わないので困っていた。その後、DVDが販売されるとのことでそれを待つことにした。原作はあるのだろうかと探したのが「サラの鍵」(タチアナ・ド・ロネ著)だった。新潮クレストブックを図書館から借りてきて読み始める。<映画化決定! 主演:クリスティン・スコット・トーマス>と裏表紙にあった! そう、2つの作品は同じ事件を題材にしたものであった。後者は、この痛ましい事実を基に現在と過去を交差させて語るドラマである。

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            原作本と映画のちらし

11月13日(日)  「サラの鍵」     (タチアナ・ド・ロネ著)
 「美しく、痛切で、圧倒的な説得力。時に読み続けるのが苦しかったけど、どうしても本を置くことができなかった」(ベス・ハービソン<作家>) パリで平穏にクラス45歳のアメリカ人記者ジュリアは、戦時中にこの街で起きたユダヤ人迫害事件を取材することに。しかしその事件が彼女の、そして家族の人生を深く、大きくゆさぶりはじめる‥‥。

 33ヶ国で出版、300万部突破のベストセラーは現代と過去が結実する胸を打つ作品です。是非、読んでほしい作品です。

歴史的事実
 1942年7月16日の早暁、パリとその近郊に住むユダヤ人1万3152人が一斉に検挙され、ヴェロドローム・ディヴェール(略称ヴェルディヴ)という屋内競技場に連行された。トイレも使えず、満足な食事も与えられないまま、六日後彼らのほぼ全員がアウシュヴィッツに送られた。戦後、生還できた者は約400人に過ぎなかった。当時パリを占領していたナチス・ドイツの意向が裏ではたらいていたとはいえ、この一斉検挙を積極的に立案し、実行したのはまぎれもないフランス警察だった。1940年、ドイツに敗北した後に誕生したフランスのヴィシー政権は、あらゆる面で親独的な政策を推し進め、ユダヤ人身分法を成立させるなどしてユダヤ人を迫害していた。戦後、共和制が復活すると、この事件は”自由フランス”の忌まわしい汚点としてタブー視された。戦後生まれの世代が増えるにつれ、事件そのものを知らないフランス人が体勢をを占めていった。1995年7月16日、当時のシラク大統領が行った演説は画期的な意義を持っていた。53年前の同日、450人のフランス人警官がユダヤ人の一斉検挙を行って彼らを無残な死に追いやったことをはっきり認め、国家として正式に謝罪したのである。
 その演説を聴いて、犠牲になった”ヴェルディヴ”」の子供たち”のことを初めて知ったフランス人はかなりの数にのぼった。本書の生みの親、タチアナ・ド・ロネもまたその一人であった。
「シラク大統領の演説は本当にショッキングでした。”ヴェルディヴ”のことは学校でも教えられず、ほとんど知りませんでしたから。あの演説を機に、”ヴェルディヴ”についてもっと詳しく知りたいと欲求が猛烈に湧いてきて、可能な限りのリサーチを重ねたんです。それからですね、あの子たちのたどった悲惨な運命を決して埋もれさせてはいけないという使命感が私のなかでふくらんでいったのは」

 まえがきにも記されているように、ド・ロネは本書を単なる歴史書にするつもりはなかった。その悲劇を現代に生きるわれわれの胸に蘇らせ、われわれのドラマとして共有したかったのだ。その願いが見事に果たされた。本書の中盤に至るまで、過去と現代を巧みに交錯させてストーリーを展開させている。一つは、思いもしない悲劇に巻き込まれ、恐怖に直面しながらも健気にいきていく少女の視点。もう一つは、それから60年後の現在、自らの暮らしの不協和音に悩みながらも、少女の運命に肉薄していこうとする女性ジャーナリスト(著者自身)の視点。そしてとうとう少女とジャーナリストの軌跡がある一点で交わるとき、物語は前半のクライマックスを迎える。物語は後半、少女のその後を現代に負うジャーナリスト、ジュリア・ジャーモンドの視点に収斂されていく。物語は最後に、ある語らいを通して、静かな鎮魂の祈りに昇華する。そのとき少女の名前は未来への梯となって、希望の谺を読む者の胸に響かせる。(以上、あとがきからの抜粋です)

この記事へのコメント

- やまさん - 2011年11月21日 17:02:48

>本は「黄色い星のこどもたち」と同じ原作だったんですね。
これは私がそう勘違いして借りた本でした。その後、映画化では主演:クリスティン・スコット・トーマスと知って別の作品であることが分かりました。
「黄色い星の子供たち」は原作本はないみたいです。同じ時代の<ヴェル・ディヴ事件>を扱ってるから混同してしまいました!
「サラの鍵」は是非読んで下さい。お薦めです。また、そちらに伺います。


- ポルカ - 2011年11月21日 13:12:23

やまさん、こんにちは~。
山はすっかり冬の装いですね、紅葉もとても綺麗です。
「サラの鍵」この映画のことは知らなかったです。
本は「黄色い星のこどもたち」と同じ原作だったんですね。
こちらでも時期は決まっていませんが、上映があるようです^^
知ることができてよかったです。

劇場では「ゴーストライター」を観ました。
上映中は他のことは何も考えられないほど集中、
極上のサスペンスを堪能した~♪という気分になりました。
映画のロケ地、音楽も素晴らしかったです^^

HPのお引っ越しがなかなかできません><
ブログの方にUPしていますので、お立ち寄りいただけたら嬉しいです。

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Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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