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順調な読書その2

昨年の12月18日の地方新聞の本の紹介に「息のブランコ」(ヘルタ・ミュラー著)があった。ヘルタ・ミュラーとこの作品については、下の「息のブランコ」で紹介します。その記事の最後に書かれていたことが気になっていて更に2冊読もうと思ったのです。
 <直接経験していない戦争を記述するには、おそらく無限に続く細部を丁寧に積み重ねていくしかない。ヘルタ・ミュラーが成し遂げたのはまさにしれだ。そして私たちの文学もまたそうした小説を旺盛に生み出しつつあることを付言していおく。古処誠二「ニンジアンエ」や帚木 蓬生「蝿の帝国」はその代表例である。>(陣野俊史・文芸評論家)
 図書館から借りようと思った本が貸出中などがあり、読む順序も変わってしまいました。

1月21日(土)    「ニンジアンエ」   (古処誠二著)

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 インパール作戦前年のビルマ。新聞記者の美濃部は日本軍の英印軍討伐に同行する。捜索が順調に進むほどに、美濃部の胸中にいくつもの疑問が生じていく。捕虜になったイギリス人は、なぜ不遜な態度を崩さないのか?ビルマ人の人質はどこに消えたのか?すべての謎が解けた時、美濃部は「戦地の真実」を突きつけられる。それぞれの正義と信念を圧倒的な筆力で浮き彫りにした傑作長編。


1月26日(木)    「空山」   (帚木 蓬生 著)

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 人を生かすために学んだ知恵が、戦場では何の役にも立たぬ――身捨つるほどの祖国はありや?

 勤務医の「私」も、帝大を卒業したばかりの「私」も、国家によって今日から軍医になる――。眼前で消えていく助けられたはずの命。広島、沖縄、満州、樺太、大刀洗、極限状況の戦地で最善を尽くした先人たちに、現役医師の著者が捧げる鎮魂歌。「あの戦争」を十五人の軍医の視点で重層的に描く、戦争文学の偉大なる到達点!



1月31日(火)    「蠅の帝国」   (帚木 蓬生 著)
 
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 足りない薬、不潔なベッド、聞こえてくる砲撃音。人を生かすために学んだ知恵が、戦場では何の役にも立たぬ―徴兵検査をし、解剖を行い、地下壕を掘り、空爆され、戦犯となり、ソ連軍に脅え、傷病兵に青酸カリを渡す―広島、樺太、満州、沖縄、東京、大刀洗―十五人の若き軍医が極限状況下で見た「あの戦争」の本当の姿。現役医師の著者が軍医たちに捧げる鎮魂歌。

  1月8日の地方新聞の書評に「蛍の航跡」が紹介されていた。「蝿の帝国」に続く<軍医の黙示録>の完結編であり、15編の作品が収められている。そのあとがきに「思えば、文字の力に打ち震えたのは、『きけわだつみのこえ』が最初だった」と書き、「大岡昇平『俘虜記』、梅崎春生『桜島』、島尾敏雄『出発は遂に訪れず』に感激した少年の日々が、小説の筆を知らず知らず、体験もしていない戦争の方に引き寄せたのだろう」と記している。いずれも気になります。

 
2月2日(水)    「風にそよぐ草」   (クリスチャン・ガイイ 著)

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 あらゆるときめきは、遅すぎた時に生まれる。
街でひったくりに逢った歯科医のマルグリットと、その財布を拾った妻子持ちの男ジョルジュ。御礼の電話をかける彼女に、男は会いたいと告げる。身勝手な恋の始まりはやがて周囲を巻き込んで…。


2月7日(火)    「臓器農場」   (帚木 蓬生 著)

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 新任看護婦の規子が偶然、耳にした言葉は「無脳症児」―。病院の「特別病棟」で密かに進行していた、恐るべき計画とは何か?真相を追う規子の周囲に、忍び寄る魔の手…。医療技術の最先端「臓器移植」をテーマに、医学の狂気と人間の心に潜む“闇”を描いた、サスペンス長編。現役医師としてのヒューマンな視線、山本周五郎賞作家の脂の乗り切った筆致が冴える、感動の名作。


2月10日(金)    「マーティン・ドレスラーの夢」   (スティーヴン・ミルハウザー 著)

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20世紀初頭のニューヨーク、想像力を武器に成功の階段を昇る若者の究極の夢は、それ自体がひとつの街であるような大規模ホテルの造営だった。ピュリツァー賞受賞の傑作長編小説。
【編集者よりひとこと】
これまでの彼の作品は、子供のときの夢を大人になってもずっと持ちつづけるマニアックな人間を主人公にしたものが多い。素朴な作業から始まって想像を絶する名人になってゆく人形師やアニメーション作家。彼らは現実にはありえないような精妙極まりない作品を完成させていく。ある意味では本書の主人公もそんな「夢を追う人」のひとりである。だがピュリッツァー賞を受賞したこの長篇がこれまでと違うのは、状況設定や人物構成にある種のリアリズムが侵入していることだ。世紀末から20世紀初頭のニューヨークを舞台にホテル王になりあがっていく主人公はきわめて現実的な愛や結婚、成功や挫折を経験する。にもかかわらずここには、紛れもないミルハウザー流幻術が展開される。


2月19日(日)    「忘れられた花園」   (ケイト・モートン 著)

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 1913年オーストラリアの港に着いたロンドンからの船。すべての乗客が去った後、小さなトランクとともにたったひとり取り残されていた少女。トランクの中には、お伽噺の本が一冊。名前すら語らぬ身元不明のこの少女をオーストラリア人夫婦が引き取り、ネルと名付けて育て上げる。そして21歳の誕生日に、彼女にその事実を告げた。ネルは、その日から過去の虜となった…。時は移り、2005年、オーストラリア、ブリスベンで年老いたネルを看取った孫娘、カサンドラは、ネルが自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたという思いも寄らぬ事実を知らされる。なぜそのコテージはカサンドラに遺されたのか?ネルとはいったい誰だったのか?茨の迷路の先に封印され忘れられた花園のあるコテージはカサンドラに何を語るのか?サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位。

2月28日(火)    「六月の組曲」   (ジュリア・グラス 著)

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 1989年6月。妻の死後、ポールは思い立ったようにギリシャを訪れる。妻と過ごした半生を振り返り、その思い出を捨て、新たな一歩を踏みだすために。1995年6月。父ポールの死後、フェンノは久しぶりに故郷スコットランドに帰る。その旅で、それまで気づかなかった、エイズで亡くなった友人と家族への深い愛に気づかされる。1999年6月。ファーンは恋人の子供を身ごもっているが、それを伝える勇気がない。しかし、フェンノに勇気づけられて、新たな愛を育てる決心をする。大切な人の死を乗り越えようともがく人々の、愛と喪失、後悔と希望に満ちた人生が複雑に絡み合い交差する。心のいちばん深いところに届く人生の物語。1999年トバイアス・ウルフ・アウォードを受賞(『コリーたち』)。2002年全米図書賞を受賞。


3月8日(木)    「逃亡」   (帚木 蓬生 著)

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 1945年8月15日、日本敗戦。国内外の日本人全ての運命が大きく変わろうとしていた―。香港で諜報活動に従事していた憲兵隊の守田軍曹は、戦後次第に反日感情を増す香港に身の危険を感じ、離隊を決意する。本名も身分も隠し、憲兵狩りに怯えつつ、命からがらの帰国。しかし彼を待っていたのは「戦犯」の烙印だった…。「国家と個人」を問う日本人必読の2000枚。柴田錬三郎賞受賞。


3月18日(日)    「あの日、パナマホテルで」   (ジェイミー・フォード 著)

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 シアトルの航空会社を早期退職し病の妻を看取ったヘンリーは、絶望の淵にいた。そんなとき、戦時中収容所に移送されることになった日系人が密かに運び込んだ荷物が地下から40年ぶりに発見され、騒然としているホテル横を通りかかる。目に飛び込んできた鯉の絵の傘…ケイコのだ!脳裡には、戦争のため離ればなれになった初恋の日系少女の面影が鮮やかに蘇り…。全米110万部のベストセラー。2010年アジア・太平洋文学賞受賞。


3月21日(水)    「調律師の恋」   (ダニエル・メイスン 著)

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 1886年、エラール(グランドピアノ)の調律師として、ロンドン一の調律師エドガー・ドレークは、軍から調律を要請された。場所は三次イギリス-ビルマ戦争勃発中の、ビルマのシャン地方メールィン村。きわめて異能な軍医少佐アントニー・J・キャロルが、その任務のためにイギリスからエラールを取り寄せたのだが、演奏不能となったからだった。
 エドガーは妻を残して、海路をビルマへと向かう。船上でエドガーは、たった一つの話しかしない耳の不自由な老人が語る、奇妙な体験談に耳を傾ける。エドガーはビルマの王都マンダレーへ着くが、メールィン情勢が不穏になったため、マンダレーで足止めされてしまう。しかしアントニー・キャロルは一刻を争うらしく、案内役に配下の者を寄こした。エドガーはシャン高原を越えてメールィンへと向かう。
 戦禍のビルマへと、エラールを調律するために向かうエドガー。ウワサによると軍医アントニー・キャロルは、すこぶる有能で風変わりで魅力的な人物らしい。だがキャロル以外の人には、エラールの使用目的が判然としない。ビルマにグランドピアノを持ち込んで何をしようというのか?


3月2*日(*)    「ピラミッド 封印された数列」   (ウィリアム・ディードリッヒ 著)

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ヘロドトスの書『歴史』に曰くピラミッドの地下には巨大な空洞がある―。メダルの謎は、その空洞へと誘うのか? ナポレオンとネルソンの海戦、陸地の追撃戦。英仏両大国の激しいつばぜりあいのなか、シラノ伯爵とゲイジの「絶対の叡智」をめぐる謎解き争いは、いよいよクライマックスをむかえる。バラバラだったパズルの断片が轟々と音をたてて、ひとつの形をつくりだした。フィボナッチ数列、黄金比、円周率π、そしてパスカルの三角形…。古代エジプトの知恵の精髄『トトの書』の秘密とは。


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Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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