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新田次郎その2

9月4日(火)    「アルプスの谷 アルプスの村」

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 チューリッヒを出発した汽車は牧草地をぬけるとアルプスの山塊を登っていく。いきなり車窓に飛びこんできた巨大な岩壁のアイガー、朝日に全容を示した坐せる孤峰のマッターホルンをはじめ、人なつこい宿の主人シュトイリ氏、チナールの谷で逢った愛らしいベルギーの少女たちなど、憧れの土地で接した自然の風物と人情の機微を清々しい筆で捉えた紀行文。佐貫亦男氏の写真多数収録。

 『山と渓谷』誌上に「夢にみたアルプス」と題して20回にわたって連されたもの(昭和36年)。その後、気象庁30年の勤務を辞した昭和41年、そして三度目が昭和52年だったそうです。2回目のエッセイ「チロルの谷 チロルの村」は書かずに終わってしまったという。


9月9日(日)    「強力伝・孤島」

     Gorikiden.jpg

<強力伝>
 作者の処女作であり、昭和26年、「サンデー毎日」の大衆文学賞に入選したものです。この作品は、奥さんである藤原ていさんの満州ひきあげに記録「流れる星は生きている」がベストセラーになったことに刺激されて筆をとったという。作者が勤務していた富士山観測所の体験であり、主人公の小宮正作は、泥土係の小見山正さんがモデルになっている。このことは、朝日新聞に連載した随筆集「白い野帳」に書かれているという。
この作品は、昭和30年の直木賞を受賞した。

<八甲田山>
 明治35年1月、青森歩兵第5聯隊の210名の八甲田山の悲劇的雪中行軍を描いたもの。
青森を出発して30時間、すでに一人の兵が銃を捨て、背嚢をなげうち、上衣をはぎとり、
雪の中に座ったままげらげら笑い出す発狂者が出、一夜にして30名が凍死し、50名は凍傷をうける‥‥。
 これは実際にあった話だが、誰でもかけるものではない。「山」を知り、「雪」や「風」を知っている
作者なればこそ、これが書けるのである。

<孤島>
 篠山所長を中心に、鳥島の測候所員たちの生活を、リアルに描いた作品である。
離島という一種の限界状況のなかで、6ヶ月も1年も男だけで生活することの異様さ、やりきれなさがわかる。
アホウドリや山猫の話など「自然と人間」との戦いなど描かれている。

<山犬物語>
 民俗学的風な物語である。山犬(おおかみ)によって失ってしまった太郎八夫婦が、山犬様を殺すと村中に
たたりがあると信じている村人の反対があるのに、復讐のために山犬を殺す。その子犬を育てる女房のおしんも、
やがて病犬にかまれて死んでいく。ローカルカラー濃厚な昔話である。

<おとし穴>
<山犬物語>と同じように、山犬をあつかった作品だが、スリリングな作風の一種の冒険小説である。







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やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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