スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「からのゆりかご」(=『オレンジと太陽』)

10月31日(水)    「からのゆりかご 大英帝国の迷い子たち」 (マーガレット・ハンフリーズ著)  

  EmptyCradles.jpg     Orenjisun.jpg  映画化作品 「オレンジと太陽」

  英国ノッティンガムでソーシャルネットワーカーとして働くマーガレットが次々と訴えられたことは、「私」を探すことであった。幼い頃、家族が死亡したと言われて施設に預けられた記憶を持つ人、大きな船にのって子どもばかりのところにいたという幼い頃の記憶を持つ人など、様々な不思議な幼少期の物語を語られたマーガレット。その一つひとつの話を丁寧に聞くうちに頭の中で構築されたストーリーは、「想像もできないほど多くの子どもたちが、大きな船に乗せられてオーストラリアに送られていた」というもの。

 にわかにはそのストーリーが信じられなかったマーガレットではあるが、地道な調査を始めるうちに行き着いた結論は、1970年代まで英国では、施設に預けられた子どもたちを福祉の名のもとにオーストラリアに移民として送って過酷な労働を強い、またそこでは無残な虐待が行われていたという事実であった。親の許可もないまま、ある時には親は死んだと偽ってまで移民させられた子どもの数は実に13万人にものぼるという。長きにわたって親は子を探してその安否に心を痛め、子は親を、また自分自身を探し続けているという事実に驚愕し、一人ひとりから聞き取りを行い、人生を取り戻してもらうために奮闘するマーガレット。時に権力の側から妨害を受け、脅迫に脅えながらも、真実を求めて果敢に立ち向かうマーガレットの姿を描いた感動の実話。

 この児童移民の事実については、2009年11月にオーストラリア首相が、2010年2月にイギリス首相が事実を認め、正式に謝罪をしている歴史的事実である。

 上下段270頁は、最初は大変だなと思ったのですが意外と早く読み進んでました。この本を基にした映画「オレンジと太陽」が2012年4月より全国で順次公開され、ビデオ化もされている。レンタル店にないのが残念です。見たいのです! 何せ主演が私の好きなエミリー・ワトソンであることもあります。

  親から引き離された施設の子どもたちを強制的に移住させ、過酷な環境で労働させるという実態の「児童移民」。マーガレットは、事実を隠そうとする組織の圧力に負けずに、イギリスにいる子どもたちの親を探し出すために奔走する。イギリスの名匠ケン・ローチを父に持つジム・ローチの長編初監督作であることも気になる。


この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
ブロとも一覧
最新記事
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。