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2012年12月の本

12月13日(木)  「イラン人は神の国イランをどう考えているか」 (レイラ・アーガム・ザンキャネー編)

  Iranjin.jpg

 映画監督キヤーロスタミー、『テヘランでロリータを読む』のナフィーシーなど、各界で活躍するイラン人の生の声を集めたのがこの本だ。登場するのは、ジャーナリスト、作家、哲学者、映画監督、女優、アーティスト、大学教授、弁護士、キュレーターなどさまざまな立場のイラン人15人。イランはかつてどんな国だったのか。いま、イランの人々はどんなことを考えて生きているのか。知られざるイスラーム大国の実像が見えてくる好著。

 第3章の「どうしたらペルシャ人になれるか?」を書いているグラフィック・アーティストのマルジャン・サトラピー(30代)の自叙伝風『ペルセポリスⅠ,Ⅱ』(下にあり)は、すでに日本でも人気が高く、2006年には、イラン人女性の恋愛と結婚観を描いた『刺繍』も刊行された。 
 映画ファンなら知らない人はいないキヤーロスタミー監督も、第11章「私の映画の味」で、彼の映画と詩の関係について語り、独自の映画的手法を披露している。(以上訳者あとがきより)

 編者のレイラ・アーザム・ザンギャネーは、1970年代に国外に脱出したイラン人両親のもとにパリで生まれ、フランス高等師範学校で文学・哲学を学んだあと、コロンビア大学で国際関係学の修士号を取得。ハーヴァード大学で文学、映画、ロマンス語を教えるかたわら、『ミューヨークタイムズ』などに、中東関連の記事を寄せる新進のジャーナリストでもある才女。彼女がロシアから亡命した作家ナボコフの研究者でもあったことが、『テヘランでロリータを読む』の著者アーザル・ナフィーシーの目にとまり、二人の発案でさまざまな分野で活躍するイラン人15人の、検閲なしの生の声を集めたこの本が出来上がったという。一読の価値ありの本です!
 
 
12月16日(日)   「天地明察」 (冲方 丁著)

  Meisatu.jpg  Meisatu1.jpg 映画化のちらし

 江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。
 天文学や数学の専門家でも、この本に書かれた内容を理解して伝えることは難しい。誤差の原因となったのは、円軌道ではなく楕円であった?!
 興味深く読むことができました。星の計測などどのように行われたのか気になる。映画を見てみたくなりました。最初のほうで数学者の関孝和が一瞬で回答して、渋川春海は数日考えてようやく答えに辿り着いた問題が気になっていた。高校生の数学で解ける!

「今、釣(つり=高さ)が9寸、股(こ=底辺)が12寸の勾股弦(こうこげん=直角三角形)がある。その内部に、図のごとく、直径が等しい円を二つ入れる。円の直径を問う。」

               Tenti_Q.jpg



12月23日(日)   「蝶たちの時代」 (フリア・アルバレス著)

  Choutati.jpg

 ドミニカ共和国反政府運動の象徴、ミラバル姉妹の生涯! 時の独裁者トルヒーリョへの抵抗運動の中心となり、命を落とした長女パトリア、三女ミネルバ、四女マリア・テレサと、ただひとり生き残った次女デデの四姉妹それぞれの視点から、その生い立ち、家族の絆、恋愛と結婚、そして闘いの行方までを濃密に描き出す、傑作長篇小説。全米批評家協会賞候補作、アメリカ国立芸術基金全国読書推進プログラム作品。 ミラバル姉妹のような勇敢な女性について読むと、自由という大義を推進するためには、大事を為さねばならないと思いがちだ。ところが、この四姉妹の人生を見ると、四人とも少しずつ徐々に勇気を出していったのであって、わたしたち誰もが、暮らしの中で毎日、ささやかな瞬間、ささやかな課題に直面しているとわかる。ある意味で、わたしたちは、ほぼ偶然に勇敢になる。何かが起きると、勇敢に、思いやりを持ってその課題に取り組む。だが実は、その大きなことが起きるまでもずっと、思いやりのある心、人の話に耳を傾ける寛大な想像力を培ってきたのだ。そして、そのようなしなやかで受容性のある想像力を養う方法の一つが、読書だ。(中略)「自由の機能は、ほかの誰かを自由にすることである」そして、その自由を伝達するのに、ほかの誰かを読者にし、良書をその人の手に置くことよりも良い方法をわたしは思いつかない。(「今もまだ、蝶たちの時代──著者からの手紙」より)



12月24日(月)   「ペルセポリス」ⅠⅡ (マルジャン・サトラピ著)

  Peruse.jpg  Peruse1.jpg   Peruse2.jpg 映画化の一場面

イスラーム革命、イラン・イラク戦争などのイラン激動の時代。主人公・マルジ6歳から14歳までの、死と隣り合わせの日常生活を、普通の少女の目線で描く。社会風刺とブラックユーモアがきいた、マルジ6歳から14歳までの自伝的グラフィックノベル。2007年カンヌ映画祭審査員賞受賞映画『ペルセポリス』原作。

 マルジャン・サトラピ
1969年、イランのラシュト生まれ。テヘランで成長し、フランス語学校に通う。14歳の時に国を離れ、ウィーンを経て、ストラスブールでイラストレーションを学ぶ。また、子供向けの本も数冊執筆。なかでも1979年イスラーム革命以降の著者の体験を描いた『ペルセポリス』は批評家の絶賛を浴び、すでに12ヶ国語に翻訳されて国際的なベストセラーとなっている。「ニューヨークタイムズ」が選ぶ注目すべき本に選出されたほか、優秀な外国語の本のアメリカ版に贈られるハーベイ賞、さらには米国図書館協会のアレックス賞を受賞。2005年にはアングレーム国際バンドデシネフェスティバルにおいて、『Poulet aux prunes(プラムを持つ鶏)』が最優秀アルバム賞を受賞。現在、フランスのパリ在住。

 イランのことも、サトラビ自身のことも分かりやすい漫画で語られた素晴らしい本です。ウィーンで学んだだけのことはある!?


12月30日(日)   「手紙」 (ミハイル・シーシキン著)

  Tegami.jpg
 

 ワロージャは戦地から、サーシャはモスクワから、初めて結ばれた夏の日の思い出、戦場の過酷な日常、愛しているのに分かりあえない家族について綴った。ワロージャの戦死の知らせを受け取った後も、時代も場所も超えて手紙は続く。二人はそれぞれ別の時代を生きている、再び出会う日まで。ロシア・ブッカー賞作家の最新長編。
 サーシャとワロージャのあいだの時間のずれは、ひとことで「現代と1900年」とは言いがたいようだ。

 ワロージャは語る 「崩壊した時の流れが元に戻るのは、二人が再び出会うときだ」と。では、二人はいつ会えるのか。再会を待ち望むサーシャの耳に、どこからかこんな声が届く 「二人が再会できるのは、困難を乗り越え、二人の精神が充分に成長したときだ」と。そう、これは成長物語でもある と、シーシキンは語る。そして、さらに、
 サーシャは長い人生を歩み、つらい体験を乗り越えながら、精神的に大人になっていく。ワロージャは戦場で死と隣り合わせの場所にいて、本当に大切なものは人の温かさだということに気づく 歳の問題ではない、それが彼の成長なんだ。





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やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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