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12月の映画3本

12月4日(火)    『人生の特等席』

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 長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたガス・ロベル。伝説のスカウトマンとして知られる存在の彼だったが、年齢のせいで視力が弱ってきていた。それでも引退する素振りを微塵も見せない彼に、球団フロントは疑問を抱き始める。そんな苦しい立場のガスに救いの手を差し伸べたのは、父との間にわだかまりを感じ続けてきたひとり娘のミッキーだった。ガスはスカウトマンの誇りをかけ、父娘二人で最後のスカウトの旅に出る。

 監督・主演を務めた2008年の「グラン・トリノ」以来の映画出演。「脚本を目を通すまで、自分でも何を探しているか分からないもんだが、今回は読んですぐに『(この役を)演じたい』と思った」と言う。
 今作は、18年前からイーストウッドの監督作で助監督や製作を担当してきた「まな弟子」のロバート・ローレンツに初めて監督を任せた。

 父と娘の人情 心地よく 娘を演じるエイミー・アダムスもいい。


12月9日(日)    「ミッドナイト・イン・パリ」

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 映画脚本家のギルは、婚約者イネズの父親の出張に便乗して憧れのパリにやってきた。脚本家として成功していたギルだが虚しさを感じ、現在は本格的な作家を目指して作品を執筆中だ。そんなギルの前にイネズの男友達ポールが出現。心中穏やかでないギルだが、真夜中のパリの町を歩いているうち、1920年代にタイムトリップしてしまう。そこはヘミングウェイ、ピカソ、ダリなど、ギルの憧れの芸術家たちが活躍する時代だった。

 エリオット、前衛映画監督だったブニュエル、さらにパリの自由な芸術に憧れてアメリカからやってきた小説家のヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルド、作曲家のコール・ポーターなどいまや「伝説上の」人物がたくさんいた。その出会いに工夫が面白いが、よく理解できていない人物だと楽しめない。

 ウッディ・アレン自身が主人公のギルを演じていたら皮肉が利きすぎていて嫌味な作品になっていたかもしれない。率直な明るさのあるオーウェン・ウィルソンに演じさせているのがいいとどこかで書かれていた。


12月15日(土)    「サンザシの樹の下で」

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 1970年代初頭、文革時代の中国。女子高生のジンチュウは農村での住み込み実習に派遣される。その村には抗日戦争を象徴するサンザシの樹があり、革命の教材には格好の題材だった。寄宿先の村長宅では、一家と家族同然の付合いをする青年スンと出会う。あれこれと優しくしてくれるスンに淡い恋心を抱くようになるが、反革命分子として迫害を受ける両親を持つ身では、恋愛に現を抜かしているわけにはいかなかった。
 
 
 原作は中国でベストセラーになった中国系アメリカ人作家エイ・ミーの小説。「初恋のきた道」でチャン・ツィイーを見出した、チャン・イーモウ監督が描く文化大革命に散った はかない恋の物語。実話に基づいて綴られる、大きな時代のうねりの中ではかなく散った純愛の物語は、中国の時代背景などが分かっていないと理解も浅くなるのかな?!






懐かしい2作品

11月25日(日)        「ワンダーランド駅で」 

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 恋人と別れたばかりのエリン(ホープ・デイヴィス)。一人でも平気と強がる娘をよそに、母親が勝手にエリンの名前で恋人募集の広告を出してしまう。その広告を目にしたのが配管工をしながら大学で学ぶアラン(アラン・ゲルファルト)の友人たち。美辞麗句で飾り立てられた広告の女性「エリン」をデートに誘い、ディープキスまで持ちこめば勝ちと盛り上がる。一方アランはウソの広告を載せる女はゴメンだと乘らない。彼は大学のクラスメイトのジュリー(カーラ・ブオーノ)に言い寄られているのだ。彼女の強引なアプローチに戸惑いながらも不器用に応えていくアラン。次第にジュリーに対して安らぎを覚えていくが、ある日大学の先生と彼女が激しくキスをしている所を目撃してしまう。それからアランは親の借金問題や彼女との関係など全てを断ち切ろうと立ち上がる。アランの友人たちの賭けのことなど知らないエリンは、アプローチのあった中の何人かと会うことにした。だが彼らの企みを見破ることとなり、わずかな希望を打ち砕かれる。そこへブラジル人のアンドレ(ホセ・ズーニガ)が彼女の前に現われる。やさしくロマンチストな彼に惹かれたエリンは、ブラジルへ一緒に行こうと誘われ、航空券を手にする。ブラジルへ発つ当日。地下鉄で空港へ向かうエリンはうっかりして降り損ねてしまう。そこで彼女は初めてアランと出会うのだった。

 この作品を借りる際、頭の中ではグイネス・パルトロー主演の「スライディング・ドア」と間違えてました。映画を見て気づきました!? グイネス・パルトロウの若い時にホープ・」デイビスが似ていると感じるのは私だけ?
<電車のドアが閉まった場合と閉まらなかった場合という、ふたつの運命による恋の行方を並行して綴っていくユニークなラヴ・ストーリー>

        ついでにチラシも載せておきます。 Sliding.jpg

 


11月25日(日)        「バグダッド・カフェ」 完全版
 
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 アメリカ合衆国ラスヴェガス近郊のモハーヴェ砂漠のうらぶれたカフェに集う人々と、そこに現れたドイツ人旅行者ジャスミンの交流を描く作品。やさしい人々がまきおこす、ハートフルな物語。
 日本では1989年にシネマライズで初公開されて大ヒットし、当時のミニシアターブームを代表する一作となる。また、ジェヴェッタ・スティールが歌うテーマ曲「コーリング・ユー」は、アカデミー賞最優秀主題歌賞にノミネートされ、80組を超えるアーティストがカバーするヒット曲となった。

 1987年に製作された映画『バグダッド・カフェ』〔オリジナル版=91分〕。1994年には、オリジナル版よりも長い〔ノーカット版=104分〕が『バグダッド・カフェ〔完全版〕』としてリバイバル上映、新たなファンを呼んでまたまた大ヒットとなりました。そして製作から20年、この名作を後世に残すべく、パーシー・アドロン監督自らが再編集、なんと全てのカットについて色と構図(トリミング)を新たに調整し直し、最高に美しいバージョンの『バグダッド・カフェ 〔ニュー・ディレクターズ・カット版』が誕生しました。2008年のカンヌ国際映画祭で初上映され、2009年12月には日本でも劇場公開。大ヒットとなった東京を皮切りに、現在も日本の各都市での公開が続いています。そしてこの6月、ついにこの 〔ニュー・ディレクターズ・カット版〕がブルーレイ・ディスクでリリース。パーシー・アドロン監督自らが完成させたHDマスターの美しい画質が、ご家庭でも楽しめるようになります。

 オープニングタイトルが"BAGDAD CAFE"ではなく、原題の"OUT OF ROSENHEIM"になっていることも気づかず。心温まる映画を、時に笑いとともに楽しめました。






追想

11月23日(金)        「追想」 

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 1944年、第二次大戦下のフランスで外科医として黙々と働く男。戦火の拡大にともない愛する妻と娘を田舎へ疎開させるが、パルチザン狩りのドイツ軍小隊に娘は射殺、妻はレイプされ焼き殺されてしまう。溢れそうになる血の涙と嗚咽をかみ殺しながら、怒れる男は単身で反撃、ドイツ軍を一人づつ処刑していく…。この悲劇の実話を映画化したのは巨匠ロベール・アンリコ。当時低迷気味だったフランス映画界復活作として絶賛され、「冒険者たち」(67)と並び、アンリコ監督の代表作となった傑作である。出演には当時人気絶頂期を迎えていた女優ロミー・シュナイダー、そしてフランス映画界の誇る名優フィリップ・ノワレ。近年のタランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」(09)の元ネタでもある。
            ★1976年セザール賞3部門受賞≪最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀音楽賞≫

 いつも行くレンタル店と異なる店で、年代別に並んでいた(初DVD化作品)。監督がロベール・アンリコ、主演がフィリップ・ノワレとロミー・シュナイダーとあった。内容を見て、同じタイトルの別の作品もあった気がしたが‥‥。冒頭は、チラシにあるように家族3人が自転車で出掛けるシーンではじまる。怒れる男の復讐劇がメインなのですが、短くも楽しかった頃が追想シーンとして描かれます。そこで流れる音楽も良かった。エンディングでも同じシーンが流れますが、同じ音楽が切ない気分になるとは‥‥。

 懐かしい映画をみたくなり、「バグダド・カフェ」と「ワンダーランド駅で」を借りてきました。
 

ルルドの泉

11月17日(土)         「ルルドの泉」 

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 名匠ミヒャエル・ハネケ監督に師事した女流監督ジェシカ・ハウスナー監督の第3作。美しき村で起こる“奇蹟“とそれに翻弄される人々の姿を描いたサスペンスフルな人間ドラマ。“奇蹟“を目の当たりにした人々の揺れ動く心の光と闇を洗練された映像美と共に映し出す。主演を務めるシルヴィー・テステューの抑制の効いた演技にも注目が集まる1作だ。

 悩みを抱える人々が“奇蹟“を求めて訪れる、聖地ルルド。長年車椅子生活をしているクリスティーヌもルルドへのツアーに参加していた。そんな中、見事“奇蹟“が起こり、彼女は歩けるように。しかし、この出来事が周りの人々に様々な感情を惹起させ……。

 主演を演じるシルヴィー・テステュー。若いのかそうでないのか分からない!?奇蹟が起こったときの<ちょっと困りながらうれしっくてたまらない何気ない演技>がいい。ティルダ・スウィントンに似てると感じるのは私だけか? どこかのサイトで<サスペンス>で<ハラハラドキドキ興奮します>とあったが‥‥。
ヴェネチア映画祭の5部門受賞作に納得。

汽車はふたたび故郷へ

10月8日(月)        「汽車はふたたび故郷へ」

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 旧ソ連体制下のグルジアを離れ、1979年からフランスを拠点に映画を撮り続けている名匠オタール・イオセリアーニ監督。自分の信念を曲げずに映画を撮りたいと願うグルジアの若き映画監督が、自由を求めてフランスへ向かう姿を描いた半自伝的な作品だ。ゆったりとしたリズムの中に、優しいまなざしで個性豊かな人々を描き、社会風刺のきいたユーモアをしのばせる。冒頭の短編めいた作品は、物語全体を暗示していたりする!

 「自分の生まれ故郷に帰ることは、外国に行くことよりひどいことです。時が流れてすべてが変わっています。私たちの世代は、次の世代との橋渡しをする存在だと思いました。しかし、実際グルジアではほぼすべてが忘れられてしまい、田舎者の成り上がりたちが、国を支配するようになってしまいました。私たちと同じような顔をしているのに、行動は野蛮になってしまっています。そういう人たちから、私たちがするかのような反応が返ってくると期待することができないのです。これはとても悲劇的なことです」(監督インタビューから)

 物語序盤の幼少期、友人のルカ、バルバラたちといたずらをしたりしながら夢中になっていた夢。貨物列車にまたがったり自転車に乗りながら過ぎていった日々。ノスタルジーを感じさせます。ラストが珍しい展開になっているのも興味深い。ニコがどうなったのか?は分かりません。何かに導かれつつ歩んでいく‥‥。

★2010年カンヌ国際映画祭 特別招待作品  
★2010年マルデルプラタ国際映画祭 審査員特別賞  
★2010年マラティヤ国際映画祭 ライフ・アチーブメント賞
★第23回ヨーロピアンシネマ パノラマ特別賞
       
     「月曜日に乾杯!」「ここに幸あり」 なども見たくなる。
 
 

少年と自転車

10月7日(日)          「少年と自転車」

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 ベルギーのジャン=ピエ-ルとリュックのダルデンヌは、兄弟でいっしょに監督をして、簡素な小品だが政治ルナ映画をつくりつづけている。子どもや若者の人生問題、社会問題を扱った地道な作品が主なのだが、その映像はみずみずしく、人物は生き生きとして、映画的な魅力にあふれている。そこで最近の5作品が全てカンヌ映画祭の主要な賞に輝くという快挙をなしとげて、まじめな映画の好きなファンの注目を集めている(新潟日報から)

 前作の「息子のまなざし」に続く作品。この映画が日本で公開されたときに来日して、日本の児童福祉問題の専門家などと話し合ったときに聞いた話に」心打たれて考えたものだそうです。

 少年シリルは幼い頃、父親に児童相談所へ預けられた。しかし、彼は父親を見つけ、また共に暮らしたいと思っていた。ある日、シリルは美容師のサマンサと出会い、次第にふたりは仲良くなる。そして共にシリルの父親探しをはじめ、遂に父親を探し当てるが……。

 少年を演じるトマ・ドレも、彼に愛情を注ぐ美容師のセシル・ドゥ・フランス(「ヒア・アフター」が記憶に新しい)の演技がいい。後味の良い映画を堪能しました。尚、この映画はカンヌ映画祭のグランプリ受賞作品です。




最強のふたり

9月25日(火)         「最強のふたり」

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 パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪のフィリップ。介護役として雇われたのは、刑務所を出所したばかりの黒人青年ドリスだった。実話を基に、ふたりの男の交流を笑いと涙を交えて描く人間ドラマ。本国フランスやドイツで大ヒットを記録し、第24回東京国際映画祭では最優秀作品賞の東京サクラグランプリと最優秀男優賞を受賞。

 本作は実話を基に描かれており、フィリップとアブデルのドキュメンタリーに感銘を受けたオリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノの両監督が映画化を希望し、直接フィリップに会いに行ったという。フィリップは両監督に「映画化するなら、コミカルに描いてほしい。この話はユーモアを込めてこそ、真実に近づくんだ」と頼み、両監督はフィリップに脚本全てに目を通してもらうことで、物語にリアルさが増し、コミカルな脚本に仕上がったという。また、映画化に際し、アブデルの名前はドリスに変えられた。

 ふたりの相違は、音楽の好みに端的に表れている。フィリップは、ヴィヴァルディやバッハなどのクラシックや、オペラである。ドリスは、アース・ウインド&ファイヤーや、クール&ザ・ギャングである。フィリップの誕生日を祝うコンサートのシーンがある。フィリップは、楽団にヴィヴァルディの「四季」から「夏」をリクエストする。ドリスは、踊れない音楽に興味はないと、言い放つ。バッハの曲を聞いても、「まるで裸で笑いながら走っている人々だ」と、正直に感想を述べる。ドリスにとっては、バッハの無伴奏チェロ組曲は、コーヒーのCM曲であり、リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」は、「トムとジェリー」、ヴィヴァルディの「四季」の「春」は、「こちらは職業安定所です。順番にお繋ぎします」という職安の電話のBGMなのである。ドリスは、俺の音楽はこれだとばかり、アース・ウィンド&ファイアーの「ブギー・ワンダーランド」を流して、踊り出す。

 ラストシーンが良い。そしてエンディング。この映画は実在の人物をモデルにしていると最初にあったが、何と本物の二人が小さな画像で登場していた。久しぶりに劇場で見た映画は、良い気分に浸れました。

8月の映画は2本

8月21日(火)       「善き人」 (Good)
 
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 英国の劇作家、C.P.テイラーの遺作舞台劇を「Oiビシクレッタ」のヴィセンテ・アモリン監督が映画化。ヒトラーに小説を気に入られたことから予期せぬ人生を歩む文学教授の姿を描く。出演は「ザ・ロード」のヴィゴ・モーテンセン、「グリーン・ゾーン」のジェイソン・アイザックス、「ヴィーナス」のジョディ・ウィッテカー。

 1930年代、ヒトラーの台頭でナチ党が権勢を振るうドイツ。大学で文学を教えるジョン・ハルダーはエキセントリックな妻ヘレンに代わって幼い子どもたちや老いた母の世話をする善き夫、善き父、善き息子である。しかし、かつて書いた「安楽死」を描いた小説がヒトラーの目に留まったことでジョンの人生は一変する。党から「人道的な死」をテーマにした論文の執筆を要請され、それは到底拒むことのできないものだった。

 似た感じの映画があったような… 若者を描いていたような…  タイトルが出てこない!
「善き人のためのソナタ」はタイトルが似ているだけだし… 

 自分が書いた小説をヒトラーに気に入られたばかりに、本人の意に反してナチの中で優遇され、それを甘んじて受け入れてしまう男。しかし、そのせいで、ユダヤ人の大切な友人を裏切ることになります。「善き人」なのに、思いと異なる方向に向かっていく様子が何とも切ない。


8月28日(火)       「ミラノ、愛に生きる」

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 短編ドキュメンタリー映画「Tilda Swinton:The Love Factory」の製作で知り合ったというルカ・グァダニーノ監督と、女優ティルダ・スウィントンの11年越しの企画。プロデューサーも務めるスウィントンは、「『オルランド』以降、変化、社会という場で作られた自身の考えからの超越というのが、ずっと私が興味を抱いていたテーマでした」と語っている。

 レッキ家の大邸宅は、ミラノ有数の住宅美術館、ネッキ・カンピリオ邸で撮影された。アールデコ調の内装、希少な美術コレクションも堪能できる。雪に覆われた大聖堂ドゥオーモや、サンレモの森などイタリアならではの名所・景色も楽しめる。

 ティルダ・スウィントンが息子の友人との許されぬ情事に溺れていく上流階級マダムを熱演して高い評価を受けた愛憎ドラマ。ミラノの大富豪一族に嫁いだロシア人妻のエンマ。何不自由ない生活を送りながらも満たされない心に、いつしか孤独を募らせていく。そんな時、エンマは息子の友人でシェフのアントニオと出会う。心の奥底に眠っていた情熱的な感情がわきあがり、次第に抑えがたくなっていくエンマだったが…。

 ティルダ・スウィントンは50に近い年齢なのだが実に魅力的な女優です。「オルランド」以来、男役も演じる姿も実にいいのです。スタイルも良いのですがオールヌードが多いのはちょっと…。2010年・第83回アカデミー賞では衣装デザイン賞にノミネートされた。


サンダンス映画祭がらみの作品

8月12日(日)

    「グッド・ハーブ」     goodharb.jpg

 ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭で受賞歴をもつメキシコの女性監督マリア・ノバロが、自身の体験をもとに執筆した脚本で撮り上げた人間ドラマ。シングルマザーのダリアは、母のララに内緒で、すでに母と離婚している父から息子の養育費を援助してもらっていた。一方、ハーブ研究者でもあるララはひとりで植物の研究を続けていたが、ある日、アルツハイマー型認知症と診断されてしまう。衝撃を受けたララはハーブで心を落ち着かせ、ダリアは母との人生を振り返るが……。

メキシコ先住民の時代から伝わる薬草療法をテーマに母と娘のきずなを描き、世界各地の映画祭で高い評価を得た人間ドラマ。ハーブその他の花の美しい映像が素晴らしい。章立ての草木と花言葉も面白い。時間の流れと音楽も良かった。


    「ウィンターズ・ボーン」

  Winters_B.jpg  Winters_B2.jpg     Winters_BM.jpg (AC books)

 残された家族を守るため、失踪(しっそう)父親捜しの旅に出た少女の姿を描く人間ドラマ。薬物中毒や貧困といった社会問題を盛り込み、過酷な境遇を力強く生きる少女の成長物語を紡ぎ、サンダンス映画祭グランプリなど世界各地の映画祭で絶賛された。監督は、長編2作目となるデブラ・グラニック。ヒロインを、本作で第83回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンスが熱演するほか、『アメリカン・ギャングスター』のジョン・ホークスら実力派が脇を固める。
 ジェニファー・ローレンスが、満身創痍で必死に家族を守ろうとする<小さな母親>を演じて感動的である。

 原作について>
 アメリカ、ミズーリ州オザーク山脈の舞台が色濃く反映されたダニエル・ウッドレルの第8作を、「すべての美しい馬」、「ザ・ロード」等、コ―マック・マッカーシーの名翻訳で知られる黒原敏行氏が翻訳。
 愛する家族を守るために 自分の未来を切り開くために 1人の少女が希望を持って力強く生きる姿に、誰もが心を揺さぶられる感動作。
 とあるが・・・

プッチーニの愛人

6月9日(土)         「プッチーニの愛人」

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 「トスカ」「蝶々夫人」など名だたる傑作オペラを生み出した天才作曲家、ジャコモ・プッチーニが「西部の娘」作曲中に起きた痛ましい悲劇の真相に迫るドラマ。プッチーニ夫人に彼との不貞関係を疑われたメイドが自殺した「ドーリア・マンフレンディ事件」*を、イタリアのパオロ・ベンヴェヌーティが入念なリサーチを基に描き出す。トスカーナ地方の自然をとらえた絵画のような映像美と、全編を彩るプッチーニの美しい音楽に酔いしれる。

*)この事件は妻エルヴィーラと深く関わっている。妻は、かつてはプッチーニと不倫関係を結び、駆け落ちまでする破滅的型女性でもあった。妻は遊び好きで交際も多い夫にひどい嫉妬をますます燃やすようになる。また夫も彼女に一切仕事に関わらせなかったし、彼女は心身ともに閉じこめられていったのである。仕事のために出向く都市や外国にも同伴させなかった。有名人を夫とする彼女のプライドは、深く傷つけられていた。そんな時、その鬱憤を晴らす好機が到来する。プッチーニの自動車事故直後に16歳のドーリア・マンフレディが小間使いとして雇われた。彼女はトッレ・デル・ラーゴの田舎の娘で、家族の反対を押し切ってこの仕事を受けた。5年経た頃、妻は夫とこの娘との間を疑い始めた。そして行動に出る。この娘にひどい追求や近隣にも二人の関係を言いふらした。後にプッチーニはきっぱりとこの点に関しては否定している。そしてドーリアは解雇されたが、エルヴィーラはこれでは満足しなかった。トッレ・デル・ラーゴの村中にますます言いふらし、娘を村から追い出そうとした。道で彼女に出くわすと人々に、あらん限りの悪言罵倒をやめなかった。いたたまれないプッチーニはパリに逃げ出す。そして1909年1月23日、エルヴィーラのすざまじいいじめに耐えられなくなったドーリアは錯乱状態になり、家でついに3錠の毒薬で自殺を図る。そして5日後に彼女は死んでしまった。検死が行われ、その結果彼女が処女であることが証明された。世間は今度はエルヴィーラに対する攻撃と非難に変わった。そしてドーリアの家族はエルヴィーラを告訴する。プッチーニは多額の金で解決しようとしたが果たせなかった。この妻は息子アントニオとミラノで仮住まいをし、夫はトッレ・デル・ラーゴに留まっていた。プッチーニはその数ヶ月の間、哀れな娘の幻影に悩まされることになる。

 プッチーニの音楽も映画に使われているそうですが(ピアノ曲!?)よく分かりませんでした。オペラ「西武の娘」の製作中でも、ヒロインの歌手との演技指導も・・・。だけど、プッチーニとドーリアは妻がかってに思うような関係ではなかった。それだからこそ、タイトルの<愛人=ドーリア>でないので気にいりません! プッチーニには多くの愛人(妻を含めて)がいたが・・・



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プロフィール

やまさん

Author:やまさん
 趣味はいろいろあるのですが、時間とお金の使い方が巧くいかない。
(時間があるときに限って、お金がなかったり)
映画鑑賞、読書(映画の原作を先に読むことも多い)
登山(ハードな山登りもこなすために日頃のトレーニングで汗をかく)
釣り(防波堤や浜での海釣り)
コンピュータのソフトを使い、書籍や雑誌、切り抜きの整理・・

 気軽に何でも書き込みして下さい(場所も気にしないでいいです)。

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